第二十九話 ページ29
『いたっ？！』
突然頬に痛みが走って意識が覚醒した。いつの間にか寝れてたみたい、やっぱ早起きしたからかな。
それより何があったんだと頬を触るが何だかヒリヒリする
「着いたから行くよ」
『先生？もっとマシな起こし方無いんですか』
多分五条先生につねられたっぽい。見てないから分からないけど、でも「そんな力入れてない」って言ってるから犯人は間違いない。
まあ寝ちゃってた私も多少なりとも悪い所があったって事で許そうと思う。
『それより、ここ･･･』
車から降りれば遠くから薄ら感じる禍々しい呪霊の気配。
それが一体ならまだ良かったのに、複数感じて思わず顔を引き攣らせた。ここまで感じるって、相当だよ。
先生の任務ってやっぱやばいじゃん、これ特級じゃん。
嫌だなぁ、怖いよぉ、階級上げてほしいけど特級呪術師になりたい訳じゃないから行きたくないよ、と私の足取りが重くなるも歩けば数分して遂に着いてしまった。
そこは凄まじく呪力が強くて立っているだけで足が竦むような感覚がした。いや実際本当に竦んで居たかもしれない。
この建物に今から入るの？正気？
無意識の内にゴクリと唾を飲み込み前に立つ五条先生に視線を向けた。だけど先生はなんも無い様にスタスタと歩みを止めない。ねぇ中に入るの？呪力感じてますよね？
｢どうやら低級呪霊もうじゃうじゃいるみたいだね。とりあえずそこら辺のやつ祓って｣
『は、はい』
流石に特級は任せられなくて安堵する
「階級上げたいならこれくらい倒せて当然でしょ｣とかの前提で連れてこられた可能性もなくはないと想像してたから。
だからひとまずは低級呪霊を任せられてめちゃくちゃやる気が上がった。
これなら階級上がるぞ！皆に良い報告が出来そう！
そうしていざ祓おうとしていつものが無い事に気が付いた
そうーーー呪具がない
『わ、忘れた』
そもそもの話私任務行くって時しか呪具持ってないから普段なんて持ってきてるわけが無いんだった。
どうしましょう先生、と視線を投げかければ「無しで祓うんだよ」なんて返ってきた。いやいや無理ですよ、それは！？
「そもそも呪具無しで祓って貰わなきゃ困る」
『でも私呪具無しで祓ったりした事あんまり無いんですけど』
「呪具無しの実力を見られるとでも思って祓ってきてよ｣
先生がじっと立って見てくるから本当に実力を見られると思ってやるしかなさそう。階級の為だ、頑張るしかない。
『よし、呪具無しでも祓ってやるぞっ！』
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サクサク(プロフ) - マリオットさん» コメントありがとうございます。頑張りますね！ (2022年11月3日 6時) (
レス) id: ca8e59d07e (このIDを非表示/違反報告)
マリオット - ｸﾞﾊｯ､､､､､､ﾁｰﾝ（キュン死）面白いです､､､､､､ﾁｰﾝ (2022年10月30日 12時) (レス) @page42 id: 4a1e7dbbbb (このIDを非表示/違反報告)
サクサク(プロフ) - 吹雪さん» コメントありがとうございます。凄く嬉しいお言葉でこちらもきゅんとしました、とりあえずハンカチ投げときますね！応援に応えられるよう、頑張らせていただきます。 (2022年10月19日 7時) (レス) id: ca8e59d07e (このIDを非表示/違反報告)
吹雪 - きゅん…スッゴい好きです！これみてると涙止まらなくなる！応援してるぜ！ (2022年10月19日 7時) (レス) @page40 id: ad117a8b13 (このIDを非表示/違反報告)
サクサク(プロフ) - シャチさん» 確かにカッコイイ声ですよね、五条さんって。更新頻度は遅くて申し訳ないですがゆっくり更新させていただきますね。 (2022年10月13日 6時) (レス) id: ca8e59d07e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さくさくびすけっつ | 作成日時：2022年8月11日 7時
