第三十四話 ページ34
そんな話をしていれば横に座ってた恵が突然私の怪我した足を優しく撫でた
『んっ、ちょ、恵』
「ッ、悪いっ」
思わず驚いて変な声が出ちゃったけど慌てて口を抑えて恵に視線を向ければ何故か私よりおどろいていた
怪我の心配してくれたのは分かるけど無断で触っちゃダメだよ!びっくりするから!しかも変な声が出て恥ずかしい
もうびっくりと恥ずかしさで勝手に顔に熱が集まるのが分かる。異性に足を触られるなんて、そんなことされたことないよ私!!
「大丈夫か足」
『ほ、本当にただのかすり傷だから!』
「まじで悪い、無意識だった」
『いやその方がまずいよ?!』
そう言いながら恵は自身の手を見つめてるけど無意識で女子の足を触るのは本当にどうかと思うよ。逆にこっちの方が心配になる
「本当に悪い。てか・・・そんなに酷いようなら家入さんに治してもらえよ」
そう言って恵が足に視線を向けるがほんとーに、ただのかすり傷なんだけど
五条先生も任務終わり「硝子に治して貰いに行くよ」なんて言って連れてかれたけど本当にかすり傷。
でも正直怪我は大した事ないけどボロボロになって疲れたから硝子ちゃんに治してもらいたかった気持ちは多少ある、それに会いたかった
だけど生憎不在で変わりに先生が手当するって事になってしまって、遠慮したけど五条先生の圧に負けた
とは言っても五条先生は手当とかした事ないのかそれはもう大袈裟に包帯でぐるぐるまきにされた。だから恵にこう勘違いされても仕方ないんだけど
その事を恵に伝えれば「・・・そうか」なんて言って黙り出した。いやかすり傷だってば!
『そんな事より階級が上がるってなったんだから喜んでよ!』
「・・・まだ上がってねぇだろ」
そんな会話をしつつ何故かまだ足の心配をしてくれる恵は気を使ってか「とりあえず事情は分かったからもう休め」なんて言って立ち上がった
いや大丈夫だってと言っても「俺が心配なんだよ」なんて男前なセリフをさらりと言われれば思わず頷いてしまった
でも正直疲れてたからその言葉に甘える事に。
玄関まで送れば扉の前で恵が振り返って視線が合うので不思議に思ってどうしたのか尋ねれば
「とりあえず、五条先生にあんまり気を許すなよ」
『え、何で』
「・・・一応だ」
何てどうしてかは分からないけど恵の真剣な表情を見て頷いておいた。案外過保護なの??なんて意外な一面を知ってちょっとにっこり
そしたら何笑ってんだって訝しい目で見られた、その目やめてよ
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サクサク(プロフ) - マリオットさん» コメントありがとうございます。頑張りますね! (2022年11月3日 6時) (レス) id: ca8e59d07e (このIDを非表示/違反報告)
マリオット - グハッ、、、、、、チーン(キュン死)面白いです、、、、、、チーン (2022年10月30日 12時) (レス) @page42 id: 4a1e7dbbbb (このIDを非表示/違反報告)
サクサク(プロフ) - 吹雪さん» コメントありがとうございます。凄く嬉しいお言葉でこちらもきゅんとしました、とりあえずハンカチ投げときますね!応援に応えられるよう、頑張らせていただきます。 (2022年10月19日 7時) (レス) id: ca8e59d07e (このIDを非表示/違反報告)
吹雪 - きゅん…スッゴい好きです!これみてると涙止まらなくなる!応援してるぜ! (2022年10月19日 7時) (レス) @page40 id: ad117a8b13 (このIDを非表示/違反報告)
サクサク(プロフ) - シャチさん» 確かにカッコイイ声ですよね、五条さんって。更新頻度は遅くて申し訳ないですがゆっくり更新させていただきますね。 (2022年10月13日 6時) (レス) id: ca8e59d07e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:さくさくびすけっつ | 作成日時:2022年8月11日 7時