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「…………A」
「………？……なんて？」
「いや、」
兄さんは総統室の執務机に骨董品の銃やら小型ナイフやらを置き、安全装置などの確認をする。
目の前でその作業を眺めていたグルッペンは、いかにもつまらない、という表情で手に顎を乗せたまま肘をついた。
「…そういや、連れていくんやっけ。マスケラータ」
「…………断りたかった。変態共に女を売っているようなもんだ」
「お前中々言うな…」
グルッペンは若干引き気味の兄さんから顔を背け、招待状を手に取る。そこには達筆な字で【是非とも来ていただきたい】なんて招待の言葉が記されていた。
朝の涼しく澄んだ空気が室内を駆け回るなか、紙がビリビリっと破れる音がなり響く。
「あらら」
「返事はした。これはもうゴミだ」
兄さんが確認するナイフが陽光に照らされる。
その金属部分には兄さんの特に興味もなさそうな顔色が写りこみ、埃も塵も何一つ乗せなかった。
「まあ…ええんちゃう。Aと踊っとけば」
「Aはああいうパーティーに連れていかれたことが無いらしい…それが危険なんだ」
「護衛付けるんやろ？」
「付けても、だ」
兄さんは持っていたナイフを音も立てずに置き、真っ直ぐグルッペンを見た。それに気付いた本人の眉間にはシワが寄っており、心配の程が伺える。
「…………国王がな、」
「……………」
「……なんだ」
「いや」
「………………国王が、来るらしいんだ」
マスケラータは単純に舞踏会として催されるものだが、各国との親交を深めたり、新たな国同士の関係を結ぶ場でもある。
今回、Aの父親______国王が、マスケラータに参加すると言ってきたのだ。勿論舞踏は行わないとのこと。
「…」
総統は恐れているのか、つまらなく思っているのか。どちらとも取れる表情をしている。
いや、意味がわからない、と称したほうが早いだろう。
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しまたけ(プロフ) - すみれいんさん» そうですね…ぱっとインスピレーションが湧いたときに沢山更新したいなと思います。本当にありがとうございますorz (2019年7月27日 13時) (
レス) id: 7881ae9fa9 (このIDを非表示/違反報告)
すみれいん(プロフ) - しまたけさん» 更新しなきゃと思ったら嫌になってしまうかもしれないので、出来た時に更新したんで大丈夫です！待ちます！ワクワクして待ちます！！自分の時間を優先で体調も優先で頑張って下さい！ (2019年7月26日 20時) (レス) id: 0dc2b364d7 (このIDを非表示/違反報告)
しまたけ(プロフ) - すみれいんさん» あっありがとうございますm(__)m本当に更新遅くなりますが出来るだけ時間を見つけて更新しようと思います。コメントめちゃめちゃ嬉しいです…消さないです…！ありがとうございます！ (2019年7月26日 20時) (レス) id: 7881ae9fa9 (このIDを非表示/違反報告)
すみれいん(プロフ) - お話読みました！好きです！飽きても消さないで下さい！！お願いします！！好きなんです！！ (2019年7月26日 16時) (レス) id: 0dc2b364d7 (このIDを非表示/違反報告)
H2O(プロフ) - もし宜しければどちらも残していただけると嬉しいです！この作品含め、全て好きです。 (2019年4月3日 3時) (レス) id: e433076a9e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しまたけ | 作成日時：2019年3月23日 15時
