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「たまには外出たら？エミさん」
「…あれ、貴方が来るなんて珍しいですね」
名前を呼ばれたエーミールは、座ったまま相手の顔を見上げて微笑んだ。手には難しそうな言葉で書かれた書物がある。
「トントンさんは俺と違って自由の身ですから。俺は外が苦手なので」
「そういう引っ籠りはへなへなになって死んでいくんやで。まあ簡単には死なんから余計にしんどくなるけど」
トントンは呆れたように溜め息をつき、エーミールが持っていた書物をがさつに奪った。「あ」というエーミールの間抜けた声を無視し、内容を目で追っていく。
…皐月、と見出しっぽく書かれている。次の箇所には、その皐月の後半あたりらしき日付と、文章。
「………日記的な？」
「そうです」とエーミールは答えた。
「ずっとその類いを読んでいるのですが、まだはっきりとは思い出せません」
記憶力に自信あった筈なんですけどね、と自嘲気味にエーミールは笑う。その表情を横目で見たトントンは、何も言わずにその書物を返却した。
エーミールが思い出したいのは、過去の記憶_________即ち、この場に宿った魂の記憶であった。
「とりあえず読書好きで物静かなのは思い出せましたけど…」
「…やっぱ持ち主に似るんやなぁ」
「…？」
「なんでもあらへん」
いくら言ってもエーミールの引き籠り癖が治らないことをトントンは承知していた。
この空間に憑いているため、離れると気、簡単に言うと存在が薄れていく。何日も離れているとそのうち消えてしまうのだ。
それをエーミールが恐れていることは、この屋敷にいる全員が知っていた。Aも含めて。
「まぁなんや、とりあえず日光浴くらいはした方がええで」
「………善処します」
「せぇへんやろそれ…」
眉を下げながら言ったトントンは、まあ仕方ないかと肩を下ろして部屋を後にした。
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しまたけ(プロフ) - ワラビモチクイタイさん» 頑張ります…( ´_ゝ`) (2018年9月13日 7時) (
レス) id: 7881ae9fa9 (このIDを非表示/違反報告)
ワラビモチクイタイ(プロフ) - しまたけさん» ３曲も………頑張ってくださいねwww (2018年9月12日 23時) (レス) id: 648e2202a9 (このIDを非表示/違反報告)
しまたけ(プロフ) - ワラビモチクイタイさん» はっ!!いつも見てます(゜〇゜;)あと3曲も今週中に覚えなきゃなんです…頑張りまする (2018年9月12日 22時) (レス) id: 7881ae9fa9 (このIDを非表示/違反報告)
ワラビモチクイタイ(プロフ) - U.S.A難しいですよねwww更新楽しみにしております。 (2018年9月12日 22時) (レス) id: 648e2202a9 (このIDを非表示/違反報告)
しまたけ(プロフ) - 柑橘さん» 短編のネタで浮かんでから「これだけで終わらすのは勿体ないな…」と思っていたので正解でした！やった！ ちょっと勉強しなきゃなので更新遅めですが、お付き合い宜しくお願いします！ありがとうございました！ (2018年9月11日 22時) (レス) id: 97e2b18ddc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しまたけ | 作成日時：2018年9月9日 22時
