【ブラコン】アメリカから転入して来たあの子は、バスケ部のコーチでキョウダイがたくさんいます！【黒バス】

第23話 ページ24

黄「ねぇAっち！俺の教育係変えて欲しいっス。コーチなら出来るよね！」

貴「い、や、だ。ほら、教育係が呼んでるから早く行きなさい」

やだやだ変えてとうるさい涼太をテツヤの方に押しやる。

テツヤの何が嫌なんだか。他の人に教わるより丁寧だと思うんだけどな。

全く。虹村さんか真田コーチと相談……ってあれ？

貴「虹村さんと真田コーチは？」

赤「さっき2人で出ていくのを見たよ。黄瀬のことかい？」

征十郎鋭いな。

貴「うん。ちょっと相談してみようと思って」

赤「俺もついて行くよ。きっと職員室だろう」

しばらくの間マネージャーに部活を任せ、征十郎と2人で職員室に向かった。



ーーら、まさかの。

貴「主将を征十郎に……？」

知ってたのこのこと？と征十郎の方を向くと、横に頭を振られた。

征十郎も知らなかったのか……。

貴「虹村パパそんなに容態が悪くなってたなんて……」

赤「知ってたのか？」

貴「うん。私が通院してたとこと病院が一緒で」

虹村さんとはそこで出会ったのだ。

赤「通院……？」

貴「あ、あの、えーっと、風邪ひいたときにね」

しまった。私まだ“怪我”のこと話してないんだった。

征十郎は納得していないみたいで、私を疑うように見てくる。

虹「失礼します」

タイミングよく職員室から出てきた虹村さん。

虹「ん？Aと赤司か」

赤「どうも」

赤司を、次いで私を見た虹村さんは眉を寄せた。

虹「聞いてやがったな？」

赤「いえ……最後の方だけです」

虹「一番聞かれたくないとこじゃねーか。……つーわけで少し早いが、これから赤司がキャプテンだ」

赤「……まだ決まってませんよ」

征十郎の言葉にこくこくと首を降る。

虹「決まってるだろ！あの話聞いてまだ主将やらせる気か！」

貴「むぅ……」

虹「そうむくれるな」

膨らませた頬をつつく虹村さん。

虹「こいつも含めよろしく頼むぜ、赤司主将」

赤「……はい」

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