【ブラコン】アメリカから転入して来たあの子は、バスケ部のコーチでキョウダイがたくさんいます！【黒バス】

第16話 ページ17

風「……ちょっといつまで寝てるの？」

翌朝。私の心地よい眠りを妨げたのは風斗のイライラした声だった。

貴「ん……ん〜風斗？帰ってたのぉー？」

ぎゅーっと近くにあった温もりを抱きしめる。

気持ちいいー。ぷにぷにするそれに顔を押し付ける。

？「ふ……んん、くすぐったい」

ん？あれ？抱き枕から声が……？

え、というか私抱き枕なんて……。

風「は な れ ろ！」

？「うわっ！」

腕の中から抱き枕(？)が奪われる。というより、床に落とされた？

弥「ふーたん痛いよっ！」

貴「弥！？」

どうやら抱き枕だと思ってたのは弥だったみたい。

貴「わわ、大丈夫？」

慌てて弥の隣に座りぶつけたであろう頭を撫でる。

貴「風斗！弟になんてことするの！」

風「大げさ。チビもいつまで引っ付いてんだよ。はなれろ」

弥「もうふーたんのいじわる！！」

再び引き離された弥は、ほっぺを膨らませて「まーくんのとこ行くもんね」と部屋を出て行った。

風「なんでチビなんかと寝てんだよ」

貴「えーと、昨日の夜に弥と一緒にママと電話してて。たぶんそのまま寝落ちたんだと思う」

風「……ふーん」

貴「ほんとだよ？」

あれ？なんで私彼氏に浮気現場見られたみたいな感じになってるの？

弟と一緒に寝るのは別に悪いことじゃないよね？

風「まぁいいや。僕今日も学校行けないからね」

貴「そっか……。お仕事頑張ってね」

風斗とまた学校通うの楽しみにしてたんだけどなぁ。でもお仕事ならしょうがないよね。

風「……明日は昼から行けるから」

貴「やったー！じゃあお弁当作るから一緒に食べよ！」

約束だよ！そう言って無理やり風斗の指を取って指切りげんまんをした。

明日が楽しみだ。

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