【ブラコン】アメリカから転入して来たあの子は、バスケ部のコーチでキョウダイがたくさんいます！【黒バス】

第10話 ページ11

それから練習が再開された。

私はというと、真田コーチから預かった選手名簿を見ながら今日はとりあえず見学することになった。

？「あのこれよかったらどうぞ」

そう言って渡されたのは部員達の詳細な資料だった。

？「名前だけじゃ分かりずらいですよね。それ写真も一緒に載ってるので参考にしてください」

ちらっとしか見てないけどこれ凄い。それぞれの身長体重体力などをグラフにしてあって、ポジョンや試合記録とかもわかりやすくまとめてある。

貴「ありがとう。これ凄く見やすい。いつもこんな風にしてるの？」

？「あ、いえ。虹村さんに言われて私が作ったんです」

作った？え、これをひとりで？

貴「貴女が！？あ、えーと……？」

桃「桃井さつき、2年生です。マネージャーをやってます」

貴「桃井さん、ね」

桃「さつきでいいですよ〜」

貴「それじゃあさつき。私もAでいいよ。それに同い年なんだから敬語なしで！」

桃「いいの……？じゃあAちゃんて呼ばせて貰うね」

ニコッと笑うさつき。

貴「それでさつき、これひとりで作ったの？それも虹村さんに言われて？」

桃「うん。必要になるからまとめておいてくれって。はじめてやったから時間かかったけどね」

虹村さんなにがなんでも私もコーチにさせる気だったのね。まだ返事をする前からこんなの準備させるなんて。

それにしてもさつき。情報管理がかなり上手だ。

貴「そっか。ありがとう。有効利用させてもらうね」

早速さつきが作ってくれた資料をもとに、部員一人一人を確認していく。

青峰君やっぱりどの数値を見ても高いなぁ。それに黄瀬君と紫原君も。

逆に黒子君の数値はびっくりするくらい低いな。今のことろ一番気になる選手だ。

あと気になると言えば赤司君、緑間君、灰崎君かな。

彼らの数値もかやり高い。さすが1年のころから一軍しただけあるな。

そしてこの人たちが噂の“キセキの世代”ねぇ。

黒子くんを中心に彼らも要チェックだね。

貴「……てあれ？灰崎君がいない。今日休みなのかな？」

桃「え、灰崎君？えっと、休みというか……サボり？」

貴「サボり？」

桃「う、うん。最近ちょっと多くて……」

貴「ふーん……」

チェックする前にやらなきゃいけない事が出来たな。

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