13:友達という存在 ページ14
Aside
「んで、まふん家を飛び出して逃げ出してきたと…?」
「逃げてきた、よ。うん、逃げた。」
コンビニ帰りのそらるさんに会って、どうやら私の顔が酷かったらしく話聞くって言われた。
「Aの言う友達って何?アクセサリーみたいなものか?」
「違う!一緒にいて楽しかったりして…」
「楽しいだけが友達じゃないんじゃない?」
「分かってる。支えあったりすのも友達だって漫画で読んだ」
「漫画かよ…まあ間違いじゃないと思うけど」
「なあA」
「何?」
「俺の血飲む?」
お茶飲まない?と言うかのように言う。
さっきのまふ君とは大違い。
「………何でそんな事を言うの?」
「何でって思うくせに自分で考えないのはAの悪い癖だろ」
『疑問があるのに自分で考えないのはAの悪い癖だよな』
頭の中でよぎるいつかの記憶。誰かの言葉。
「あれ?そらるさん、前に会った事ある?」
「…さぁね」
右目を赤くしたそらるさんが笑う。
「ハーフ?」
「いや、もっと血は薄い。」
「しかも先祖返り?」
「うん。前世の記憶あるよ」
「ずるい。はぁ?何それ羨ましい。何なの?
喧嘩売ってんの?こちとら種族違いで悩みに悩んでるのに?
妬ましいんですけど??交換してほしい!」
「Aって本当に夜のテンション違うよな」
「そらるさんは変わらないけどねw」
「んでどうする?血飲む?俺なら簡単にくだばんないし」
「まだ良い。それよりもまふ君に謝りに行く」
不安にさせた事。頼らなかった事。
これからどうしていくか、ちゃんと言う。
「お?噂をすれば…」
そらるさんが闇に紛れて消える。
「A!」
「まふ君」
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作成日時:2017年9月27日 14時