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第34話 ページ45

一郎side


とある快晴の日、気温はいつもより少しばかり低く、風もない。
絶好の外出日和だが、俺は今日偶然仕事もなく家でアニメを見ていた。
二郎と三郎は外に出ていて少なくとも二時間は帰ってこない。
この間にちょっと教育によろしくないアニメを見るのが俺の楽しみだった。

そんな時、玄関の呼び鈴が鳴る。

「なんだ?なんか頼んだっけか…?はーい、今行きまーす」

宅配便だろうが、念のためテレビを消してから玄関に向かう。
扉を開けるとそこには昔から良くして貰ってる知人の姿があった。

「ひっさしぶりだねー!一郎っ!」

「乱数かー!来るなら連絡くれればいいのによ、取り敢えず上がれ!」

「わーい!おっじゃましまーす!」と元気よくうちに入ってくる。
こんなに幼く可愛らしい容姿なのにコイツは俺より年上。
今年で24だっけか。
相変わらずはしゃいでんなー。

「急だったからうちなんもなくてよー、取り敢えず茶くらいわ出すわ。その辺テキトーに座っててくれ」

「いいよいいよー、僕飴あるし〜」

足をぱたぱたさせながら可愛く笑う。
ほんとに成人男子か?大丈夫かこれ??
お茶を出してから俺も乱数の正面に座る。

「で、どうしたんだよ?連絡くれりゃシブヤまで行ったのに」

「うーんとね、一郎さぁこの間可愛い女の子と歩いてたでしょあの子だぁれ?」

この間…?可愛い女の子…?
いつのことだ…??
そもそもA以外の女と出かけることなんて殆どないしな…
最近…そんなことあったか…??
「あれだよー!ヨコハマいたでしょ?!」と言われてようやくピンときた。

「えっ?!み、見てたのか…あのー…あれだ、彼女…みたいな…」

乱数はやっぱりー!と笑いながら飴を舐める。
そっか可愛い女の子ってAか…そうだよな、なんで選択肢から外れてたんだ…?
「ねぇねぇ、何処が好きなの?!」だとか「一郎がちゃんと恋愛してるのなんて高校生の時以来じゃない?!」なんて話を掘り下げられる。
正直、過去のことは振り返りたくないが乱数が楽しそうだから止めるに止められない。
「乱数、違う、高校の時の子だ」と言ってやると凄く驚いていた。
ここまで続いてると思ってなかったんだろうな。

「へぇ〜すごいじゃん一郎!頑張ってるんだね〜!」

「俺じゃなくて彼奴が頑張ってんだけどな…で、要件だよ要件。彼奴がどうしたんだよ」

「あ!そーだったね!えーっと…あの子に、僕のブランドのモデルやって貰いたいんだー!」

「………は??」

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設定タグ:ヒプノシスマイク , ヒプマイ , 山田一郎   
作品ジャンル:恋愛
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松栗(プロフ) - こんばんは。夜分遅く失礼いたします。リクエストの品ができました。当作品内にて掲示しておりますので、ご確認をよろしくお願いします。 (2018年9月3日 0時) (レス) id: e52d1400cf (このIDを非表示/違反報告)
ぬぬぬ(プロフ) - おけですー!!じゃあ続編の方で! (2018年8月27日 14時) (レス) id: 62aeac2e51 (このIDを非表示/違反報告)
乳酸菌(プロフ) - ぬぬぬさん» 私は王道ですけどタクミくんとか…本推しは外伝のグレイくんです!ありがとうございます〜!!こっちは多分あまり来なくなるので、向こうの方が私としてはありがたいです…! (2018年8月25日 22時) (レス) id: 96d787d18f (このIDを非表示/違反報告)
ぬぬぬ(プロフ) - 本当にそれ!!!乳酸菌さんは誰好き??あ!それと続編おめでとう!どっちでお話する?? (2018年8月25日 16時) (レス) id: 62aeac2e51 (このIDを非表示/違反報告)
乳酸菌(プロフ) - ぬぬぬさん» 主人公ズですか!かっこいいですよね! (2018年8月22日 23時) (レス) id: 96d787d18f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:乳酸菌 | 作成日時:2018年7月20日 1時

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