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第20話 ページ27

一郎side

Aが諦めて別室に行ってから数分後。
俺もアニメの録画を終わらせて自分の部屋へ向かった。
部屋に入ってからまずするのは片付け。
なんせ狭い部屋だ。
布団を敷くスペースがない。

あらかた部屋が片付いたら取り敢えずTwitterを開く。
新しい情報をチェックして神絵師の神絵にふぁぼを送りまくる。
いやーまじネットサーフィンしてるわー(?)
なんてくだらないことを考えながら携帯を置き、寝る準備を始める。
言っても布団を敷くだけなんだが。

そういえば今日はA諦めが早かったな。
いつもなら少なくとも一時間くらい粘るのに。
わかってくれたならそれでいいんだが。
そして布団に入り再び携帯をいじる。
結局寝たのは深夜1時ごろだった。


深夜3時過ぎ。
部屋の外から聞こえる小さな泣き声と段々近づいてくる足音に目が覚めた。
なんの音だ…?
目をこすり少し考えると、ある結論に結びついた。
もしかして…幽霊?
ヒュッと一気に体に寒気が走る。
え、待って誰無理死ぬってやばいやばい。
そんなことを考えている時にも足音は近くなる。
取り敢えず近くにあったラノベを盾に、目覚まし時計を構える。
この武器を全力で投げればワンチャンぶっ殺せるだろう。
相手をきちんと見て急所を狙えばきっと大丈夫。
そしてゆっくりと扉が開く。

「うぇっ…ぐすっ…せんぱぃ……一緒に寝て良……ぐすっ…何してるんですか…?」

一瞬、世界が止まっていた気がした。
……Aじゃねーか!!!!!!
という叫びを押し殺し、布団に目覚まし時計を全力で投げる。
目覚まし時計が壊れたのは言うまでもない。

「はぁ……なんだAか…取り敢えずこっち来いよ」

腕を引いて自分の胸に抱き寄せる。
何があったか聞くと、泣きながらも「怖い夢を見た」と答えてくれる。
泣き顔を見せたくないからか、ずっと俺の胸に顔を埋めている。
「呼吸が整ったら全部話すので聞いてください」と言うので追い返すこともできず、そのまま背中をさすってやりながら落ち着くのを待った。

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設定タグ:ヒプノシスマイク , ヒプマイ , 山田一郎   
作品ジャンル:恋愛
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松栗(プロフ) - こんばんは。夜分遅く失礼いたします。リクエストの品ができました。当作品内にて掲示しておりますので、ご確認をよろしくお願いします。 (2018年9月3日 0時) (レス) id: e52d1400cf (このIDを非表示/違反報告)
ぬぬぬ(プロフ) - おけですー!!じゃあ続編の方で! (2018年8月27日 14時) (レス) id: 62aeac2e51 (このIDを非表示/違反報告)
乳酸菌(プロフ) - ぬぬぬさん» 私は王道ですけどタクミくんとか…本推しは外伝のグレイくんです!ありがとうございます〜!!こっちは多分あまり来なくなるので、向こうの方が私としてはありがたいです…! (2018年8月25日 22時) (レス) id: 96d787d18f (このIDを非表示/違反報告)
ぬぬぬ(プロフ) - 本当にそれ!!!乳酸菌さんは誰好き??あ!それと続編おめでとう!どっちでお話する?? (2018年8月25日 16時) (レス) id: 62aeac2e51 (このIDを非表示/違反報告)
乳酸菌(プロフ) - ぬぬぬさん» 主人公ズですか!かっこいいですよね! (2018年8月22日 23時) (レス) id: 96d787d18f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:乳酸菌 | 作成日時:2018年7月20日 1時

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