愛〜家族編

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ゆらゆらと心地のいい振動が私を意識の底へと引きずり込む。


(Aちゃん、起きてるー？)
(ん、寝てる…)
(はぁ…重いんだけど)
(ん…)
(僕んちでいいの？)
(…うん、2人とも今日は帰ってこないから)
(そっか)
(…ん)
(後で、ゲームしよ)
(うん…)



目が覚めると自室で、外はもう真っ暗だった。自身を見ると制服のまま寝転んでいたようで慌てて部屋着へと着替える。

たしか、保健室でまた眠って…
多分、アマルが連れ帰ってくれたのかな。また、迷惑かけたな


コンコン
am｢起きてる？｣
『うん』
am｢母さんたちには言ってないから｣
『うん』
am｢見られてもない｣
『うん』
am｢…｣
『…』
am｢…なぁ｣
『なに』
am｢っ、いや。夕飯できてる。俺はもう食ったから｣
『わかった。』


隣のドアが開いて閉じるまでの数秒間がめちゃくちゃ長く感じだ

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