257 ページ7
.
こんな顔も出来るんだ、此奴。
…いい顔、出来るじゃん。
「そんなチームに憧れた。…だから黒龍に入ったんだ。」
「俺が入った頃の黒龍は八代目__黒川イザナの代だった。
…最悪だったよ。」
「八代目、九代目は…ゆすり、強盗、薬、何でもありの極悪チーム。
最早初代の志は影も形も残ってなかった。」
「そして俺もいつの間にかチームの色に染まっちまって、年少に入り…出てきた時には黒龍は潰されたまってた。」
「焦ったよ、…黒龍が途絶えちまうって。」
「そして…柴 大寿を頼った。後はお前も知ってる通りだ。」
「俺は…何をしてたんだろうな…」
『…なあ、イヌピー。
……俺には、救いたい人がいるんだ。』
『その為にずっと頑張って来た。』
ふ、と苦笑じみた笑みを浮かべた。
『でも…俺、全然駄目でさ。何やってんだろう、って。
でも、…だからわかるんだ。イヌピーの気持ち。』
立ち上がり、俺はイヌピーの方へと振り向いた。
『___俺が黒龍を継ぐ。』
「…え!?」
『東京卍會 壱番隊隊長 兼___十一代目 黒龍総長だ。』
イヌピーへと手を差し出す。
俺はもう、腹を括ったよ。
『覚悟を決めろ、乾青宗。』
『俺はココを連れ戻し、稀咲とイザナをぶっ飛ばして、__そして、天竺を潰す。』
『____着いて来れるか?』
ガシッ
乾の手が、俺が差し出した手を握った。
確かな意志が宿った瞳が、俺を見つめる。
「____
.
.
410人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ハク - イザナはいったいどうなるんだ…展開にハラハラしてますッッ!イザナ生きてッ (2023年4月3日 1時) (レス) id: 1bed53529a (このIDを非表示/違反報告)
イザナ「情緒不安定」(プロフ) - 千冬ちゃんがとってもかっこいいんだか (2023年4月3日 0時) (レス) @page47 id: 398e436feb (このIDを非表示/違反報告)
イザナ「情緒不安定」(プロフ) - 嘘!?希咲だったの!?この次の展開がもの凄く気になりますね! (2023年4月3日 0時) (レス) @page46 id: 398e436feb (このIDを非表示/違反報告)
鈴桜(元シオン)(プロフ) - ソウヤ強い!漫画のこのシーン好きです! (2023年4月2日 21時) (レス) @page42 id: aaf368f7e9 (このIDを非表示/違反報告)
中也 - 末っ子同盟可愛い!! (2023年4月2日 19時) (レス) @page40 id: 75c64eb483 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:緋真 | 作成日時:2023年3月26日 21時