【東リベ】女王VI【男主】 (ページ26)

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「イザナ…お前は本当にいいのか!? 」

「 ……ああ… 」

「 …イザナ、お前はマイキーの心の拠り所になれ」

「お前の妹は俺が始末する」

「天下は目前＿＿＿」

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『何だ…?バイクの音…?』

ﾌﾞｫﾝ､ﾌﾞｵﾝ

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「うおおぉおおぉ!!!!!!」

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バットを持って走る、二人乗りの単車。

頭が真っ白になって、駆け出した。

「ッ!?ボス!?」

『＿＿＿＿＿ッ避けろ、エマ!!!!!』

「え?」

バットが、思い切りボールを撃つような。

空間を裂くような、けたたましい音が響き渡る。

エマの身体が、飛んだ。

無我夢中で、駆け寄った。

足元にエマが持っていたであろう缶のドリンクが転がって来る。

『エ、マ…』

バットを持っていた男が、バイクの上からこちらを振り返っている。

『…稀咲…?』

嘘、だ。

エマを狙ったのか…?

「終わりだ、ヒーロー。」

バイクが走り去っていく。

運転しているのは恐らく、半間。

…女にまで、手を出すの…?

マイキーを堕とすために、こんなことまで…

『エマ……エマ…?ッエマ…!!』

ふと、思い出した。

前にエマから言われた言葉。

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「男の子って、何で喧嘩ばっかするのかな? 」

「マイキーは人前で強い所しかみせない」

「兄貴が死んだ時も…
誰にも、どんな時でも弱い顔は見せないのが、マイキー」

「でも、ホントのホントは…今でも使い古したタオルケットを握りしめてないと眠れない、弱い男の子」

「 Aっちやウチと一緒」

「だから、どっかで張り詰めた糸が切れちゃった時… 」

「その時は、ウチが絶対マイキーを助けてあげるんだ!!
マイキーがそうしてくれたみたいにね! 」

「なーんて!カッコつけすぎかな? 」

『 …そんなことない、素敵だと思う』

『エマがいるなら、きっと大丈夫だな』

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『エマ、お願いだ…目を開けて…』

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