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俺は車内で、武藤に薬を飲まされた。
意識を失い、次に目覚めた時__俺は廃墟の中で後ろ手を縛られ、転がされていた。
『……何のつもりだ、武藤…
今は天竺との抗争中…こんな事してる場合じゃないだろ…』
「横を見ろ、お嬢。」
カチッ
スイッチが押されるような音と共に、暗い屋内に灯りがつく。
「役者は揃った。…さあ、始めようか。」
『……お前ら…』
俺の視界に映ったのは、ボロボロになった乾と九井の姿だった。
電源の側には春千夜が立っている。
何故この二人がここに…
「チッ、お嬢まで捕まえてきやがったか… " S62の亡霊 " が…」
『…武藤、やっぱりお前は…』
「気づいていたか…
此奴は元々黒川イザナたちの仲間。
少年院で出会った六人… " 極悪の世代 " だ。」
「お前らには関係ねェ…イザナと俺の問題だ。」
武藤__そうか、此奴はやっぱり天竺の…
武藤は俺達に伍番隊の特務の話をし出した。
" 疑わしきは罰する " …それが、此奴のモットー。
「……イザナだろ?」
「…」
「天竺の黒川イザナと俺が…昔、繋がっていたからだ。」
『乾と、イザナが…?』
そう、か。
黒龍にしがみつき続けた男__乾 青宗。
乾の年齢的に、此奴は… " 八代目 " の黒龍に所属していたのだとしても何も不思議じゃない。
「イザナの側近だった俺が壱番隊にいる。
壱番隊は東卍の "
その首謀者は俺らを引き入れた花垣A。」
『…』
「テメェの考えはそんなトコだろ?ムーチョ!」
「花垣はユダじゃねぇ。」
「ムーチョ…テメェの考えはハズレだ。
東卍を裏切る様な真似はしてねぇ。」
…違う。
「土下座する準備しとけよ。許さねえけど。」
「俺らは何も知らねぇ。」
「___テメェら、さっきから何勘違いしてんだ?」
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ハク - イザナはいったいどうなるんだ…展開にハラハラしてますッッ!イザナ生きてッ (2023年4月3日 1時) (レス) id: 1bed53529a (このIDを非表示/違反報告)
イザナ「情緒不安定」(プロフ) - 千冬ちゃんがとってもかっこいいんだか (2023年4月3日 0時) (レス) @page47 id: 398e436feb (このIDを非表示/違反報告)
イザナ「情緒不安定」(プロフ) - 嘘!?希咲だったの!?この次の展開がもの凄く気になりますね! (2023年4月3日 0時) (レス) @page46 id: 398e436feb (このIDを非表示/違反報告)
鈴桜(元シオン)(プロフ) - ソウヤ強い!漫画のこのシーン好きです! (2023年4月2日 21時) (レス) @page42 id: aaf368f7e9 (このIDを非表示/違反報告)
中也 - 末っ子同盟可愛い!! (2023年4月2日 19時) (レス) @page40 id: 75c64eb483 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:緋真 | 作成日時:2023年3月26日 21時