【東リベ】女王【男主】

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「長内、何でテメーが負けたか教えてやるよ。

不良の道外れたからだ。
女回したり親襲ったりよ…やってることがクソなんだよ。」

「いいか?また外道な真似しやがったら、俺らがとことん追い詰めて殺しに行くかんな。」











「テメーらのアタマは、東卍のマイキーがノシた!!
文句ある奴いるか!!?」

「＿＿＿いねえなら…今日から愛美愛主は、東京卍會の傘下とする!!」











こうやって、東卍は大きくなっていったのか。










遠くからパトカーの音が響く。











「やっべ、サツだ。」


「俺らの勝ちを祝いに来たのか?」


「ﾊﾊﾊｯ!逃げんぞ、Aっち!」


『ああ。』











「おい、愛美愛主!!
自分らだけ逃げようとしてんじゃねえよ。
長内に肩貸してやれ。」


「は…はいっ!!」











何も、起こらない。

どういうこと?
争いの火種になるどころか、勝利で終わった。











……何かを、見落としている?











『ッッ待て、やめろ…パーｯ!!!!』


「テメーだけは許せねえんだよ…長内…!!」










パーが何処からともなく取り出したナイフが、長内に突き刺さっていた。














「何、してんだよ…ｯパー!!!!!」











「パー、お前…!」


「パーちん、ナイフなんてどっから…!?」










そうしている間にも、パトカーのサイレンの音は近づいてきている。










「逃げるぞ、パー!!!!」


『パー…』









「ごめん、マイキー…お嬢…」

「ペーやん、参番隊を頼む。俺…自首する。」











「っふざ、けんな!!!」


「ボーッとしてんじゃねぇ、マイキー!!!」










パーに手を伸ばすマイキーとぺーを無理矢理外に連れ出すドラケン。











「パー!!!!」


「皆捕まっちまうぞ!!お嬢も早く!!」


『ああ、すぐ行く。』











「…お嬢…」


『パー、…覚悟は出来てるんだな?』


「ああ…俺は、ここに残る…」


『……わかった。それがお前の意志なら。』


「お嬢、俺…俺……ッ
今回は、こんなことになっちまったけどよ…
俺、バカだけどよ…!!!」










涙をボロボロと溢すパー。










「約束する…
もう、2度と…ッお嬢や東卍を裏切らねぇ…!!!」


『…ああ。大好きな、パー。俺はお前を待ってる。』










一度だけ、思い切り抱きしめた。

すぐにその温度からは、離れてしまったけれど。












『守ってくれて、ありがとう。
…… " またな " 。』

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