【鬼滅の刃】_永遠に傍に居たかった_【男主】

参拾壱 ページ31

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【 竈門炭治郎!!指令ｦ伝ｴﾙ!! 】







「喋って…」






【 北西ﾉ街ﾆ向ｶｴ。ｿｺﾃﾞﾊ少女ｶﾞ消ｴﾃｲﾙ。】

【 毎夜毎夜少女ｶﾞ消ｴﾃｲﾙ!!】


【 ｿｺﾆ潜ﾑ鬼ｦ見ﾂｹ出ｼ、討ﾂﾉﾀﾞ!! 】









【 竈門炭治郎心ｼﾃｶｶﾚ!!】

【 鬼狩ﾘﾄｼﾃﾉ、最初ﾉ仕事ﾃﾞｱﾙ!! 】









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「聖屋敷に帰るのか、A。」


『そうだな…そう、だね。
聖屋敷の管理は小芭内に任せきりだし、そろそろ戻った方がいいのかも。
…けど、その前に…浅草に向かう。』


「…浅草、だと?」


『そう。あそこでは以前からちらほら鬼が潜んでいるという情報が出ているからね。
浅草は大きな街だから…周辺の村や路地から順順に調べていくつもりでいるよ。』









鋼鐡塚の被っていた笠に垂れている幾つもの風鈴がちりん、と涼やかな音を立てる。









『…なあに、心配してくれてるの?』


「…お前は、もう充分戦ったじゃないか。」









千年もの長い間、一度も休むことなく。









「まだ、お前は戦わなきゃならねぇのか。」


『…蛍…』


「…すまない。失言だったな。」


『…いいや。
ありがとう、蛍。お前のその気持ちが…僕は素直に嬉しい。』









思わず息を呑んだ。

その微笑が余りにも綺麗で、慈(やさ)しいものだったから。









『…蛍?』


「!…いや、何でもない。」


『…僕は、戦うよ。
いつの日か、この手で鬼舞辻無惨を討つ。
あの人を狂わせてしまった僕が、僕自身の手で葬る。』









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