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「うひゃっ?こらっ、押すな!
バランス崩したら本気で海に落ちる…」
「わっ…だ、大丈夫泉さん?
まだ体調が悪くて、ふらついてるの?」
「だ、大丈夫。支えてくれてありがとう、ゆうくん♪
…ふふふ。いつの間にか、大きくなってたんだねぇ…ゆうくん。」
「僕だって成長するよ。人よりは、ゆっくりだけど。
…ねえ、泉さん。僕の笑顔、嘘くさいかな。」
「質問の意味がわからないけど、嘘だったとしても何が悪いっていうの?
嘘でもなんでもいいから笑って、それに値札つけて売り払うのがアイドルでしょ?
アイドルになったんでしょ、ゆうくん。あの子みたいな、尊いアイドルに。
証明してみせて、嘘でも無理にでも幸せそうに笑ってみせてよ。
そしたら俺が、考え得る限り最高の値段で買い取ってあげるから。」
「ありがとう、って言うべきなのかな…やっぱりちょっと愛が重すぎるというか、意味不明で気持ち悪いけど…ちょっと安心した。
誰かに面と向かって好きだって言ってもらえるだけで…無限のパワーが湧いてくるよね。
最近ようやくそれを理解したよ。
ちょっとだけ、泉さんにも感謝してる。」
「ごめんね、ありがとう。
僕、いつでもお兄ちゃんに甘えてばっかりだったね。」
遊木が見せる笑顔に、瀬名は幸せそうだ。
「それっ、その笑顔!それを維持して!そのまま歌って、踊って!
最高に輝いてるよぉ、ゆうくん…♪」
「泉さんも僕と喋ってる時や…あの人と喋ってる時は、結構、笑顔が可愛いよ。」
「はいぃ…!?Σ」
「おっと。お喋りしちゃダメだね、集中しないと。
そうだよね、泉さん?」
「そ、それはそうだけど!どうしたのゆうくん!
俺のことを褒めるなんてっ、あと何気にさっきお兄ちゃんって呼んでくれてたよね!?
夢?夢でもいい…♪」
「だからまとわりつかないでってば!!
動きにくいし、気持ち悪い!
…僕は、ちゃんと自分で歩けるから。
なんて、胸を張って言えるほどの自信はないけど。
頑張るから。人間として…アイドルとして、自分なりに。」
「出来れば口出ししないで、見ててよ。
あんまり鬱陶しくすると嫌いになっちゃうからね。」
「えっ、えっ?むしろ、嫌いじゃなかったの!?」
「歌おう、泉さん。あの人が褒めてくれた歌声で。
あの人が守ってくれたこの身体で、踊ろう。
＿＿きっとそれは、僕達にしかできないことだから。」
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志希(プロフ) - とても面白くて大好きな作品です！続きがとても楽しみで仕方ありません！更新頑張ってください！応援してます！ (2022年10月19日 19時) (
レス) @page26 id: 9efc8bf690 (このIDを非表示/違反報告)
おかゆ(プロフ) - 更新ありがとうございます。ゆうなぎ君とその周りの人たちの気持ちや行動が今後どうなってくのか読むたびに楽しくなってます。作者様のペースでよろしいので今後も楽しみにしております。 (2022年10月12日 17時) (レス) @page1 id: 4ef80cb4cb (このIDを非表示/違反報告)
おかゆ(プロフ) - 更新ありがとうございます。以前読んだ時からずっと続きが気になっており続きが読めて嬉しいです。作者様の作品がとても好きです。 (2022年10月11日 1時) (レス) id: 4ef80cb4cb (このIDを非表示/違反報告)
moeka(プロフ) - 続きの更新がなくて寂しいです。更新して下さると嬉しく思います。楽しみに待ってます。 (2022年6月11日 18時) (レス) id: d61ed9781e (このIDを非表示/違反報告)
ミズキ(プロフ) - 更新ずっとお待ちしてました！ありがとうございます！ (2021年6月28日 0時) (レス) id: 44c301afb9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：緋真姫
| 作成日時：2019年9月27日 14時
