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『…お前が、あんな事を言うなんてな。』
「失望したか?A…」
『失望なんかしないさ。
お前が今それだけ悩んでいる、という事だからな。
…そしてそれは、決して悪い事じゃない。』
北海道の曇った夜空の下、風丸とAはベンチに隣同士で座っていた。
少し小さめのベンチだからか、二人の身体はぴったりと密着しており風丸は自身の鼓動が高鳴っているのを感じる。
彼女はというと、特に気にした様子も無く…雲の多い夜空を見上げた。
「……どうしてお前はそんなに強いんだ…?」
『…私は強くないよ。
こうする事でしか…自分を守れなかっただけだから。』
星の見えない夜空に、Aは何処か淋しげだった。
『…星、今日も見えないな。
あの日は…確かに満天の星空だったのに…』
「… '' あの日 '' ?」
『…そう。あの日…近くにあった湖にも、頭の上にも…沢山の星々が流れ、煌めいていた。
＿＿＿＿心が満ちた様だったよ。』
あの日の流星群。
今はもう会わなくなってしまった、友達。
『色々な事から解放された気がした。
…けど、それはただの勘違いだ。
…私の心は、結局弱いままだった。』
「…Aは、強いよ」
『例え何処まで堕ちようとも…助けを求められない。
誰かに縋ろうとすれば、その人は必ず不幸になる。
だったら…自分が強くなるしかない。
私のせいで誰かが狂うのは…もう見たくない。
だから必死で練習した…
埋まらない胸の器を埋める様に…全て振り切ったかの様な顔をして、平気なフリをして…実際はただ逃げていただけだ。』
「ッそれは違う!!
Aは間違いなく強くなっただろ…!」
強く、強く抱き締められた。
Aは呆気にとられたような表情をするも、すぐに正気に戻る。
…それでも、風丸は彼女の身体を離さなかった。
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月兎 - 緋真さん» この先が気になり過ぎて、ソワソワしてしまいます。エイリア学園編頑張ってくださいね。 (2018年9月27日 7時) (
レス) id: 77e594bc29 (このIDを非表示/違反報告)
月兎 - 緋真さん» 主人公さんとヤンデレ？佐久間くんが、再開するところが気になります。主人公さん緋真さん頑張ってくださいね。 (2018年9月25日 8時) (レス) id: 77e594bc29 (このIDを非表示/違反報告)
緋真(プロフ) - mikittyさん» なんと…ありがとうございます!作者の好みが爆発してる作品ではありますが、これからも読み進めて下さると幸いです。これからも頑張ります！ (2018年9月22日 0時) (レス) id: f05e33fc37 (このIDを非表示/違反報告)
緋真(プロフ) - 月兎さん» たくさんのコメントありがとうございます！いつの間にやら15000越えていて皆さんには感謝でいっぱいです！ (2018年9月22日 0時) (レス) id: f05e33fc37 (このIDを非表示/違反報告)
mikitty(プロフ) - 面白すぎて最初のページから現在のページまで読み進めちゃいました…更新が楽しみです。評価とお気に入り追加させて頂きました！作者様のペースを大切になさってください！ (2018年9月20日 18時) (レス) id: 05ebd46207 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：緋真姫
| 作成日時：2018年9月16日 17時
