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「 ち、ちがいますよ！それは、ラズベリーじゃないです...！」
「 えっ、そうなの？」
「 は、はい...、ドクウツギといって猛毒を持つ植物で赤い実はよく誤飲してしまう方が多いんです。ぼく、ちょっとだけお花に詳しくて...。」
「 .........凛月くん？ 」
「 え"っ.....あぁ、そうなんだ〜、」
――確信犯だね？
「 凛月くん！さすがにこれは―― 」
――ダメ、そう言おうとして途中で遮られた。
「 いいんじゃよ、嬢ちゃん。凛月も悪気があったわけではないんじゃ...。」
いやいや、めちゃくちゃ悪気あるよ。顔を見なさい、顔を。
「 せっかく凛月がいれてくれたんじゃ、.....、
＿＿＿＿我輩、愛の力で飲んでみせるからのうっ！ 」
やめてくれ。洒落になりません。
「 だ、だめですよ...！危ないです！ 」
ほら、創くんだって止めてるんだから、
そう言っても飲むと言って言うことを聞かない零くん。
これはいよいよやばいんじゃ――
「 あぁ、うるさいなぁ...？こっちあげるから大人しくしてよね。」
間を割ったのは凛月くん、差し出したそれは何も乗っていない私たちと同じ普通の紅茶。
あれ、これさっき余分に作ってたやつだよね...？
「 嫌じゃ、我輩は凛月がいれた紅茶が飲みたいんじゃ！ 」
「 .....だから、それも俺がいれたやつ、」
「 本当かえ...？」
「 あ、うん。たぶん本当だと思う...。」
「 そう、か...、そうかそうか、では頂くとするかのう♪ 」
「 ....はぁ、面倒だから呼びたくなかったのに。」
「 ...っ凛月！美味しいぞ！とっても美味じゃ...♪ 」
「 .......はいはい、」
そんなふたりの様子を見て私はふと思った。
「 ねぇ、凛月くん。」
「 ん〜...？」
「 本当はさ、最初からこっち飲ませるつもりだったんだよね？」
零くんにバレると面倒くさいのでこっそり耳打ちをすると凛月くんは決まり悪そうな顔をした。
「 そんなことないよ...？」
口ではそう言ってるけれど。
「 ふふっ......、よしよし...♪ ありがとね、凛月くん。」
何も知らない零くんの代わりにお礼を言った。
「 ＿＿＿＿A、俺今度からちゃんと兄者に紅茶いれるね。」
「 えっ？ 」
「 その代わり、俺が１回紅茶いれたら１回よしよししてね...♪ 」
何だか少し違うような気もするけど、まぁいっかと笑顔で応えた。
それから、零くんが紅茶に苦しめられるようになるのはまた少し先のお話＿＿＿
＊＊＊
結果：ちゃんと兄者の分も用意してくれる
作戦6：俺零でゴリ押ししてみる 真緒side→←作戦5：紅茶部に行ってみる
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シユ*(プロフ) - 藜灯夜さん» コメントありがとうございます！朔間兄弟の絡みは沼が深いですよね...。凛月くんのために身を犠牲にして奮闘する零くんを温かく見守ってあげてください(笑)ぜひせひ！お待ちしてます〜！ (2018年6月22日 10時) (
レス) id: 7acbb155e5 (このIDを非表示/違反報告)
藜灯夜 - 朔間兄弟好きなので嬉しいです！結構表現とか描写とか難しいと思うんですが、しっかりと表されていて凄いです…。夢主ちゃんの気持ちとか、零さんの行動とかに笑ってしまいました笑 また癒されにきます！ (2018年6月22日 1時) (レス) id: 461041a079 (このIDを非表示/違反報告)
シユ*(プロフ) - ルナさん» コメントありがとうございます！兄弟のやりとりをほのぼのと見ていたい、という思いから生まれたのですが圧倒的ネタ枠なので気休め程度に見ていただければと思います〜！ (2018年6月6日 20時) (レス) id: 7acbb155e5 (このIDを非表示/違反報告)
ルナ - 新作、おめでとうございます...♪今回は朔間兄弟ですか!!私もう一話目から笑ってしましました(＾ｖ＾)ホントに朔間兄弟は大大大好きなので、めちゃくちゃ嬉しいです...!!更新、頑張ってください! (2018年6月5日 7時) (レス) id: 0c5a8c4f79 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シユ* | 作成日時：2018年6月4日 19時
