作戦3:アイマスクをあげてみる ページ4
***
「 嬢ちゃんや、凛月の顔色が良くない気がするんじゃが...我輩のせいかのう...。」
「 それ私も思ったんだけど、たぶん眠れないのが原因なんじゃないかなぁ。」
「 あの凛月に限ってそれはないじゃろう 」
ははは、と零くんは軽く流すけれどわたし的にはだいぶ重症な気がしてならなかった。
「 前までは膝枕をしてあげるとすぐ眠ってくれたんだけどね、ここ最近寝付きが悪くて...。」
「 それは本当かえ? 」
「 うん...ほら最近快晴が続いてるから日差しが眩しいらしくて、」
「 ふむ... 」
..........、
「「 それだ/じゃ!!! 」」
――――――
―――
「 あ〜.....びがらびる〜 」
「 今日も暑いね... 」
「 日光さえ無くなってくれれば安眠できるのに... 」
これだから夏は嫌いだと私の膝の上で凛月くんは愚痴を零した。
零くん、今だよ!!
木の影に隠れている零くんに視線で合図を送る。
「 り、凛月や... 」
「 げ.....さいあく...A、どっか違うところに―――」
「 ま、待っておくれ凛月!実はさっきのう、近くの店でアイマスクを買ってきたんじゃっ 」
「 .....、.....いらない 」
今の間、すごく気になるよ。
本当は欲しいんだね凛月くん...。
零くんもうひと押し...!頑張れと口パクでエールを送るとこくり、と頷いた。
「 ほ、保冷付きじゃよ!それにさっきまで冷蔵庫で冷やしておいたからほれ、キンキンに冷えておる!」
「 .......... 」
「 わぁ、凛月くんこれすごく冷たくて気持ちいいよ!」
「 ........... 」
大根役者の私の演技じゃ不自然すぎたかな...と後悔していると私の手からアイマスクを取りあげた
「 .....もらう 」
え、今もらうって言った?よね?
よかったね、零――号泣かよ、...鼻水か涙か分からなくなってるし。
「 凛月、ありがとのう…うう、」
「 ..........、」
凛月くん恥ずかしいのかな?何だかんだ可愛いなぁ...
私は凛月くんの髪の毛をそっと撫でてあげた。
「 いいんじゃ、何も言わなくとも凛月の気持ちだけで十分じゃよ..... 」
零くん、
「 .....ぅ。」
ん?
「 ...............すぅ。」
寝てるだけかよ!!!!!
***
結果:スヤスヤと眠る。
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シユ*(プロフ) - 藜灯夜さん» コメントありがとうございます!朔間兄弟の絡みは沼が深いですよね...。凛月くんのために身を犠牲にして奮闘する零くんを温かく見守ってあげてください(笑)ぜひせひ!お待ちしてます〜! (2018年6月22日 10時) (レス) id: 7acbb155e5 (このIDを非表示/違反報告)
藜灯夜 - 朔間兄弟好きなので嬉しいです!結構表現とか描写とか難しいと思うんですが、しっかりと表されていて凄いです…。夢主ちゃんの気持ちとか、零さんの行動とかに笑ってしまいました笑 また癒されにきます! (2018年6月22日 1時) (レス) id: 461041a079 (このIDを非表示/違反報告)
シユ*(プロフ) - ルナさん» コメントありがとうございます!兄弟のやりとりをほのぼのと見ていたい、という思いから生まれたのですが圧倒的ネタ枠なので気休め程度に見ていただければと思います〜! (2018年6月6日 20時) (レス) id: 7acbb155e5 (このIDを非表示/違反報告)
ルナ - 新作、おめでとうございます...♪今回は朔間兄弟ですか!!私もう一話目から笑ってしましました(^v^)ホントに朔間兄弟は大大大好きなので、めちゃくちゃ嬉しいです...!!更新、頑張ってください! (2018年6月5日 7時) (レス) id: 0c5a8c4f79 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:シユ* | 作成日時:2018年6月4日 19時