007.Leaderは本物 ページ8
『········』
「·········」
『あ、あの...』
最初に沈黙を破ったのは私だった。
「ん〜?なんだ?」
目はメモ帳に落としたままレオさんは答えた。
『ごめんなさい…』
「なんで謝んの?あ、もしかしてナルのことか?」
『はい...何かしてあげれればいいんですけど、何もなくて...』
「あぁなんだそれか!気にするな!
____おれ、元からおまえに期待してないし。」
『え?』
予想外の言葉に思わず耳を疑う。
「おれ、おまえみたいなやつ嫌いなんだ。」
メモ帳に落としていた瞳がいつの間にか私を見据えていた。
『あ、えっ、と····』
「___なーんてな!わははは!冗談だから気にするな☆」
私の表情を見て面白いと思ったのか彼はケラケラと笑い出した。
『ひ、ひどいです!私、今本当に嫌われたかと思って焦って___』
「あぁ、ごめんごめん!悪かったって!けどさ、おまえこそそんな思い詰めた顔するなよ。」
『·······え?あ、ごめんなさい!これじゃあ余計レオさんを__』
「いや、そうじゃなくてさ。最近おまえため息ばっかで笑ってないだろ。そんなことしてたら来る幸せも逃す。
"笑う門にも福来る"って言うだろ?
ほらA、笑え〜☆」
____すごいなぁ、レオさんは。
見てないようでちゃんと見てて大事な時に助けてくれる。
だからKnightsもこうして生き残って___
『······、私、·······。』
「どうした?悩みでもあるのか?」
そんな彼ならこの悩みも___
『レオさんは...恋、とかしたことありますか?』
「...恋?ないな。恋をすると周りが見えなくなるって言うだろ。おれが恋なんかしたら恋愛の曲しか思い浮かばなそうだし自分にマイナスになるようなことはしたくない。」
『そう、ですか...。』
「あぁ〜!でも、女は恋をすると変わるっていうな!んん、まさか恋の悩みか!仲間の恋は全力で応援してやるぞ···☆」
にひひと歯を見せて笑うレオさん。
レオさんが応援してくれたらどんなに心強いことか__
『ありがとうございます。でも、私の恋は__』
---叶わないから。----
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櫻田たると(プロフ) - 滅茶苦茶泣きました!胸がいっぱいになる素敵なお話でした。終わってほしくないっ!て過去一感じた作品です。嵐ちゃんだいっすきなのでフォーカスを当てて書いてくださりありがとうございますっ (1月29日 2時) (レス) @page50 id: 3341c19ec1 (このIDを非表示/違反報告)
納豆(プロフ) - めちゃめちゃ泣きましたありがとうございました(TT) (2022年6月19日 2時) (レス) @page50 id: be4291906f (このIDを非表示/違反報告)
紅狼鬼 - 涙が止まりませんでした。最高に素敵なお話で…knights推しの私にはたまらない話でした (2021年4月13日 7時) (レス) id: 343eec77e7 (このIDを非表示/違反報告)
梓桜 。 - はじめましてこんばんは、嵐,泉が最推しのうち2人になっている嵐ちゃんに好きが溢れて止まらない者です。 とても素敵なお話で泣いても泣いても涙が止まりません…こんな素敵なお話をありがとうございます。 (2020年10月26日 1時) (レス) id: f31cec74f3 (このIDを非表示/違反報告)
魅音 - 夢小説でこんなに泣いたの初めてです。このコメント書いてるときも泣きながらです(笑)こんなに感動できる小説を書いてくださりありがとうございます。 (2020年1月5日 1時) (レス) id: 759e209269 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:シユ* | 作成日時:2017年1月9日 2時