幼馴染は堕天使でした。【ま．ふまふ】 (ページ2)

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天使ちゃんページ2

「えっとこんにちは、相川真冬です。1年間ですがよろしくお願いします！」

「はい、それじゃあ相川に質問あるやついるかー？」

私以外のクラスの女子が一斉に手を挙げる。

あいかわ、まふゆ。あいかわ、まふゆ。聞き覚えのあるフレーズにあの目立つ白髪。そして整った顔。
…でもあの男子並みに短い髪と高身長とあの子と比べると少しだけ低くなったような声。
なによりうちの制服は男女ともにズボンとスカートが選べるのだがあの人はズボンを履いている。

季節外れの転校生がうちのクラスに来た。

「えっと、誕生日っていつですか？」

「誕生日はじゅうがつの、じゅうはちにちです！」

あれ、その日ってやっぱり…
無意識にパッと手を挙げる。

「はい、じゃあA。」

立ち上がるとその赤色の瞳と視線がぶつかる。
そして優しく笑うその顔に、思わず問いかけた。

「まふゆちゃん…、まふゆちゃん？」

クラスが一気に静まりかえる。

でも、その子だけは

「ふふ、まふゆちゃん。そう、まふゆちゃんだよ。」

そう言ってニコニコって昔の面影を残したまま笑う。

すると先生が「そういえばその2人は幼なじみか」と声をあげる。
ほんとのほんとに、まふゆちゃんなんだ。

「じゃあ席は丁度Aの隣空いてるからそこでいいな。」

「はあい」

ふわふわした性格は健在のようで席に着くなり「よろしくね〜」って言ってきた。
やっぱりまふゆちゃんだ。なんで髪切っちゃったんだろう、いや今もボーイッシュでかわいいけどね。