ソーダみたいに淡く、儚く。【あんスタ】 (ページ1)

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「あ～...。えっと、はじめまして。今日から3-Bに転校してきました、三谷Aです。
関西の方から来てわりと訛り抜けてへんけど、普通に接してくれたらうれしいわぁ。

取り敢えず鳩さん退けて貰ってもええ？みんな私の自己紹介なんて聞く気あらへんやろ？ ... そんな驚かんといて、御見通しやねん。

ふふ、頑張って名前覚えるから。取り敢えず私どこ座ったらええですか？」

３年生の夏真っ只中の時だった、その転校生がおれのクラスにやって来たのは。

真っ黒な黒髪を耳の横で２つに括って、其処には少し子供っぽい気がする水色の四角い髪飾り。
肌は真っ白なのに半袖の上からは薄いパープルピンクのカーディガンを羽織っている。まぁ腕の所を捲っているが。

いちばん目を惹くのはなによりも美しいアイスグリーンの瞳。
その瞳を縁取る睫毛は長くてきらきらとしていた。

「そこ、月永くんの隣ね。」
「 ... 月永くん」

「月永レオ、手をあげろ。」

先生はおれに話し掛けている。

成る程、転校生...否、宇宙人はおれの隣の席なのか。

「ここ！おれのことアプダクションしに来た宇宙人なら大歓迎☆おれは霊感を刺激するものを求めて練り歩いてるからなぁ～。いい？隣でずっと曲書いてるけど。ていうか教室居ないけど！

ていうか御前綺麗だな～、おれの霊感が御前を欲して、って痛い！」

「レオちんうるさぁーい！！」

「ナズは妖精さんだけどぉ、今回はナズがうるさーい！」

こんな何時もの会話なのに、それをくすくすと笑いながら見つめる此奴が居るだけで少し雰囲気が違う気がした。

可愛くて、何か浮くような綺麗さがあって、

... おれの楽譜の上に汗が一粒流れ落ちた。

あ～ぁ、音が滲んでく。