甘いシビレ 2 ページ27
ふるふると舐められる度、足腰が小さく震え上がる。
ドッドッドッと早鐘を打つ心臓。
息苦しい…そして…甘い痛みに体が支配されていく…。
「っ…ぁ…」
「チュク…ん、ようやく止まったな。後は薬…おい、なんて面してやがる。」
「はぁ…っ…/////」
顔が真っ赤に染まり、涙目になってるのが自分でもわかる。
ヤバい…兵長の顔…見れない…。
ただ傷口を…血を止める為にしてただけなのに…
なんでっ…!!
「っ〜〜〜!!誰の…っ…せいですかっ…」
「!…俺のせいか?A。」
低く、でも囁きは甘ったるくて溶けそう。
「っ…もうっ…やだ…」
「クス…悪かった。少し苛め過ぎたな。」
「…本当に…最低…」
「ああ。そうだな。」
そう言いながらも兵長の表情は何故か優しく微笑んでいる。
っ…反則っ…
「…てか…近く…ないですか?…もう消毒終わった…」
「終わったが…てめぇのそんな面見たら離せなくなっちまった。」
「なっ…!意味わからないっ…好きでもない相手にっ…」
「いや?てめぇのことは嫌いじゃねぇ。むしろ悪くないと思ってるんだが。それに嫌いだったら指舐めたりとかしねぇ。」
真剣に言われ、また早く動き出す心臓。
「っ…!?…本気で…す…か?」
「ああ、本気だ。お前が好きだ。」
「っ!…もう…展開早すぎやしませんか…?」
「そうか?俺はそうは思わねぇが。それよりてめぇの気持ちはどうなんだ?」
どうって……。
ドクドクと身体中に血液が早く回り出す。
顔が熱くて、兵長の顔が見れない。
だけどそんな私を見つめたまま、答えを待っている。
言わなきゃ……
「っ…嫌。。だったら…突き放してます…よっ。」
うるんだ目を見られないように顔を横に逸らし言うと兵長はまた優しく微笑んだ。
「…それは肯定ととっていいんだな?」
「っ……言わせないでっ…」
「クス。分かった。A。」
名前を呼ばれ兵長の方を見るとの同時にギュっと抱きしめられた。
「!!…へいちょ…」
「好きだ。もう…離さねぇ。」
「っ〜〜…」
なんて嬉しそうな声で言うの…。
キュンとしながら私も兵長を抱き締め返した。
___ シビレじゃない…新たな甘い罠に落ちていく。
485人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「短編集」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
みゆこ - リヴァイファンにはたまりません!!好きです!! (2022年8月10日 10時) (レス) @page28 id: 88bc64309a (このIDを非表示/違反報告)
ミント(プロフ) - そこら辺の水道水さん» 兵長かっこよ過ぎですよね!書いててもうメロってなってました← (2020年11月24日 7時) (レス) id: 1aff05f247 (このIDを非表示/違反報告)
ミント(プロフ) - そこら辺の水道水さん» コメントありがとうございます!!わあ!評価ありがとうございます!嬉しいです! (2020年11月24日 7時) (レス) id: 1aff05f247 (このIDを非表示/違反報告)
そこら辺の水道水(プロフ) - ウアアアアァァァァへいちょーカッコよすぎんにゃぁぁぁぁぁ(((黙 (2020年11月24日 2時) (レス) id: 44bf365a1c (このIDを非表示/違反報告)
そこら辺の水道水(プロフ) - 右の星を真顔(鼻血)でダンッ (2020年11月24日 2時) (レス) id: 44bf365a1c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:☆ミント☆ x他2人 | 作者ホームページ:http://s.ameblo.jp/mnto09
作成日時:2016年6月27日 0時