『進撃』甘く溶かされてみるか？【短編集】

寝かしつけ 2 ページ25

「っ〜〜！… やめて…下さい…」

「あ？何故だ。」


だって…勘違いしたくないから…


そんなこと…言えるわけもなく。。


「…誰か見たら勘違いされますよ。それに同期に…からかわれます…」

「…別に俺は構わねぇが。」

「は！？」


バッと離れ兵長の顔を見る。


何で…


「構わないって…意味わからない…」

「分からなくはねぇだろ。そのままの意味だ。たく、全然分かってねぇな…お前。」

「え…きゃ！？」


いきなり兵長は私をベッドに押し倒し、覆いかぶさってきた。


そのせいでギシッとベッドが軋む。


何が起こっているのか分からず、ドキドキと心臓が早くなる。


な…に…？


兵長と目を合わせていると、ゆっくりと近づいてくる顔…。


う…うそ…


ギュッと目を瞑ると、、兵長はそのまま私の隣へ倒れ込む気配がしてゆっくり目を開け隣を見ると兵長が横になり布団を掛けてくれた。


「え…」

「ほら、冷やさねぇようにして寝ろ。」


いつも通りの兵長の無表情。


私はポカンとしていると、兵長はそれを見て聞いてくる。


「何だ？」

「！？っ…何でもないですっ！」

「あ？何ムキになってるんだ。てめぇは。」

「…自分で考えたらどうですかっ…」


最悪っ！！期待…してしまった自分が恥ずかしいっ。


ふいっと兵長に背を向け目を閉じようとした瞬間、優しくて温かい手が頭に置かれポンポンと撫でられる。


「っ！？」

「早く寝ろ。眠れるまで居てやるから。」


ドキドキとする心臓…


でも撫でるテンポが心地よくて…


あーあ…悔しい…。



だから…嫌い…なのに…


「ん…ずるい……」


小さく呟いて私は瞼を閉じた。



そして意識を手放すその時…



「…お前の方がずるいだろ。いつか気付かせてやる。」




この恋が発展するまで…あともう少し＿＿＿...





END

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