会いたい...15 ページ2
今井さんのおかげで私の口数はとても減った
「AちゃんAちゃん！」
「...ん」
「一緒に部活に...「A、ちょっといいかな」」
今井さんの言葉を遮ったのはケイだった。
「...ってことだから...今井さんは先に行ってて大丈夫」
そう言い私を花壇のところへ連れていった
「...」
「...」
沈黙が続きどうすればいいかわからない
ケイは何を言いに私を連れて来たのだろう
あ、もしかして最近私の態度が悪すぎて部活の雰囲気が悪いとか...?
部活に来ないで欲しいとか...?
そう考えるとなぜかとても胸が苦しかった
「A、あのね、...部活にだけはおいでね」
「うん、...ん?」
私は予想外の言葉に混乱した
「えっと、なんで?」
「いや...なんとなく。でも、僕は来て欲しい......かも」
苦しかった胸がほっと、和らいだ気がした
「うん、私は部活は休まないよ。」
「そっか。でも、無理したらだめだからね?あと何かあったら言ってね?」
「了解です」
そう言うとケイはすこし顔がむっとした
と、思ったら
「...待ってる」
そう言って微笑んだ
「ありがとう」
私も珍しく笑顔で言えた気がした
「.....どういたしまして」
「じゃあ、部活行こっか」
「いや、先に行ってて。僕、教室に忘れ物取りに行く」
「一緒に行こうか?」
「いや、ほんとに大丈夫。すぐ戻ってくるから」
ケイが早口で話している。急ぎの用事なら引き留めても悪い
「うん、わかった!」
「ん、じゃあまたあとで」
ケイが行き、一人私は取り残された。
少し、休憩して行こうかなと思い座っていると
「…桜華」
聴き慣れた声が私を呼んだ
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 15人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：雪空 | 作成日時：2017年12月5日 0時
