14話 ページ15
Aside
「またゴーストが出ると心配ですし…」
「それに、俺の入学は手違いだった訳ですよね？
なら、俺の席をグリムに君譲ってあげられませんか？」
「お願いします」
俺はそう言いながらセンセーに向かって
ゆっくりと頭を下げた
それを見たセンセーはビックリとした表情になった後
はぁ、とため息をこぼした
「…ふぅ…仕方ありませんね。いいでしょう」
「ふな゛っ！本当かっ！？」
よしっ
「しかし」とクロウリーさんは言葉をまた紡ぎ始めた
「闇の鏡に選ばれなかった……しかもモンスターの
入学を許可する訳にはいきません」
「アオイさんについても、元の世界に戻るまで
ただ居候をさせるわけにはいかない」
ですよね〜
「なんだぁ……ぬか喜びだゾ……」
「まぁまぁ、話は最後まで聞きましょう」
「アオイさんの魂を呼び寄せてしまったこと
に関しては闇の鏡を所有する学園にも責任の一端は
ある…」
「とりあえず、当面の宿については
ここを『無料』でご提供します。」
『当面の宿代無料』ねぇ
一見するといい話である
だが…
「ですが、衣食住については
自分で支払っていただかねばなりません。」
ですよね
「手ぶらの貴方が差し出せるものと言ったら……
ふふ、そうだ。こうしましょう。」
なにを企んでいるのやら
いろんな厄介事を押し付けられそうだな
「はぁ……一体、何をさせられるんですか？」
「そんなに身構えなくても……」
「学内整備などの雑用をこなしてもらうだけです
アオイさんは見たところ…掃除の腕は
なかなかのようですし………二人一組で『雑用係』はいかがです？」
「雑用係…ですか」
絶対他のことも押し付けられる
「そうすれば特別に学内に
滞在することを許可して差し上げます」
その条件を呑むしかない…か
「…図書館を借りることは出来るんですよね？」
「勿論です。私、優しいので
ただし仕事が終わってから、ですよ。」
「ええー！？そんなのいやなんだゾ！
オレ様もあのカッケー制服着て
生徒になりたいんだゾ〜！！！！」
おい、我儘言うな
「不満なら結構、また外に放り出すだけです」
おぉ、辛辣
「分かりました、明日から雑用係として
働かせていただきます。」
「よろしい。では2人とも
明日からナイトレイブンカレッジの『 雑用係 』
として励むように！」
はぁ、厄介な事になった
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紙粘土 - ご指摘ありがとうございます!すみません、単なる誤字です。すぐ修正致します。 (2021年10月24日 20時) (
レス) id: 0355e6519f (このIDを非表示/違反報告)
傷口ジャム - 初めまして。このお話とても面白いです。読んでいて気になったのですが、学園長が男主くんのことを「貴女」と呼んでいますが、男性なので「貴方」ではないでしょうか…お話の中で何か解説があったなら申し訳ございません。これからも応援してます。 (2021年10月24日 16時) (レス) @page9 id: f7eb6a98f0 (このIDを非表示/違反報告)
紙粘土 - ありがとうございます! (2021年10月19日 19時) (レス) id: 0355e6519f (このIDを非表示/違反報告)
学校めんどくさい - この話めっちゃ好きです更新頑張って下さい (2021年10月19日 19時) (レス) @page29 id: a222e10854 (このIDを非表示/違反報告)
紙粘土 - ありがとうございます!これからも更新頑張ります。 (2021年10月19日 19時) (レス) id: 0355e6519f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紙粘土 | 作成日時：2021年10月16日 12時
