君 が 欲 し い 依 存 症

２６話 ページ26

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「… 美味い」





フレンチトーストを丁寧にナイフで切って食べるユンギ先生
人に作るのってなかなか無いから嬉しかった




ユンギ先生は教師なので生徒の登校時間よりも早くに行かなければならない





「鍵、これだから」





とカードキーを机に置くユンギ先生
スーツに着替え 、髪の毛をワックスで軽くセットする





やっぱり格好良いなあ ……






「美味しかった、ご馳走さま」






そう言って私の頭を撫でるから不覚にもドキッとしてしまった 。



だめだ 、そんな事されたら……





また好きになりそう 。







「先行ってる 、気をつけて来いよ」




「行ってらっしゃい、先生」







玄関まで見送り 、先生は家を出た。






これじゃあ新婚さんみたい ……
相手は誘拐犯みたいなもんなのに 、







今だって逃げる隙なんてあるのに
どうして、逃げないんだろう








優雅にフレンチトーストをゆっくり食べて、まだ時間は余裕あるから洗い物と少し周りを片付けて








ユンギ先生の家は元々綺麗に整頓されている








「そろそろ行かなきゃだ」







気づけば８時近く 、そろそろ学校に行く時間だ
ユンギ先生の家にコテはないけどヘアアイロンはあったため今日はストレートにした








お気に入りの香水を軽くつけて …









あ 、そうだ 。
いつもヒジュと途中待ち合わせしてるんだ





ユンギ先生の家は多分私の家と真逆だ







…… どうしよう 。
ヒジュになんて説明すればいいんだろう







「…まあ、従兄弟の家とでも言っとこ」









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