君 が 欲 し い 依 存 症

４９話 ページ49

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「逃げんなよ、」




両手首を捕まれ頭の上に固定される
身動きが出来ないまま柔らかいものが唇に触れた





チュッ



グクの唇だ 、何度も角度を変えながらキスの雨を降らしていく

やだ … こんなの望んでない


なのにこの吸い込まれる感じはなんだろう





「んっ …… はぁ 、」


息苦しくなり口を開けばぬるりと舌が入ってきた
私の舌を捉えるとゆっくり絡ませていく



__________ やばい、グクに堕ちそう





そう思った時だった




ピンポーン





「……ッチ 、」


舌打ちをしたグクは手を離し玄関の方へ向かった
助かった 、のかな



一先ずホッと息を吐いた









__________数分経った頃だった





グク遅いな……何してるんだろう ？
チャイムが鳴って玄関に出てから帰って来ない




様子を見に行きたいけど、勝手に行ったら怒られるかな？
もう少し待ってようと思い大人しく座っていると





足音が聞こえてリビングのドアが開いた





「グク…… っえ 、何で……」



グクだと思った足音は違った
ユンギ先生だった







「…見つけた」





ニヤリと笑うユンギ先生の手にはスタンガン

まさか、グクはこれで … ！！






「な、何で……っ」





再び恐怖が訪れた
どっちにしろグクも味方ではなかったけど

ユンギ先生にだけは見つかりたくなかった





「俺は担任だぜ？住所なんて当たり前に分かるし簡単だよ見つけるなんて」



ああ、また閉じ込められてしまうんだ




ユンギ先生はスタンガンを私のお腹へ当て電流を流した







ビリッ







私の意識は途切れてしまった









＊

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