サイドストーリー 2ー7 ページ3
※宙視点
ししょーに彼女さんができたとセンパイが教えてくれましたが、宙はししょーの色ですぐに分かっていました。
それまでのししょーは、優しくしてくれますが、怒っているような、悲しんでいるような、少し寂しい色をしていました。
そんなししょーが、幸せの色になったんです。
ししょーがあんな風に笑うのは珍しかったので、彼女さんがどんな人なのか気になりました。でも、不満もあります。彼女さんが現れてから、ししょーは忙しそうで、宙とゲームをしたり、お話する時間があまりなくなったから…。
ある日のSwitchの練習室に、ししょーの彼女さんが来ました。
ししょーと彼女さんは、表情には出しませんでしたが、2人とも幸せの色をしていました。お日様のような、暖かくて優しい色。とても綺麗な色。
いいな…羨ましいのな…
でもそれは2人だけの色。
宙とは…違う色。
2人があまりにも自分と違うような、遠いような感じがして、急に寂しくなりました。
彼女さんが、ししょーを遠くに連れて行ってしまう気がして…
だから、宙は…彼女さんに酷いことを言いました。
ーーあなたが嫌いです
それを聞いた彼女さんは、何が怒ったのか分からない表情でしたが、色は…とてもとても悲しい色になりました。
悲しませてしまった…ししょーもきっと悲しむ…
そう思ったら怖くなって逃げてしまいました。
ごめんなさいって言えなかったです。
宙は…悪い子です…。
きっと、ししょーに怒られてしまう…
練習室に入るのが怖かったですが、ししょーはそれからもいつも通り優しくしてくれました。
彼女さんは、ししょーに言わなかったのでしょうか…?ししょーが何かを隠している色ではなかったので、本当に知らないみたいです。
でも、そこから日にちが経つごとに、ししょーの色が悲しい色になりました。宙がしてしまったことを知ったわけではないようですが、彼女さんと喧嘩をしてしまったようでした。
練習室でセンパイを待つ間、静かに本を読んでいるししょー。
なんでもないようにしていますが、心が泣いているみたいな、悲しい色です。
悲しくて、寂しくて、ちょっと怒ってて…
そんな色にしたかったわけじゃないのに…
ごめんなさい…
謝らないと…
ししょーに声をかけようとしたその時でした。
バタバタと慌てて、センパイが練習室に駆け込んできました。
「ちょっト、センパイ!もうちょっと静かに入っ」
「夏目くん!Aさんが…!!!」
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minrisyan(プロフ) - 星乃刹那さん» 嬉しいお言葉、ありがとうございます!ゆっくり更新ですが、皆さんに夏目くんの魅力が少しでも伝わるように頑張ります!! (2020年3月5日 23時) (レス) id: 8bdb17c1dd (このIDを非表示/違反報告)
星乃刹那(プロフ) - うわぁ、すごい好きです!続き楽しみにしてます! (2020年2月20日 14時) (レス) id: 7c149933cf (このIDを非表示/違反報告)
minrisyan(プロフ) - 一期Loveさん» コメントありがとうございます!私の理想の夏目くんをひたすら書かせて頂いているのですが、気に入って頂けたのなら嬉しいです!今後もまだまだ更新をしていきますので、どうぞよろしくお願いします! (2019年9月5日 20時) (レス) id: 84aad287f8 (このIDを非表示/違反報告)
一期Love(プロフ) - 凄く面白いです!本編の方もすぐに読み切っちゃいました。読み返しては夏目くんいいなーと思わせて頂いています!更新頑張って下さい!楽しみにしてます! (2019年9月5日 3時) (レス) id: 2345a9075e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:minrisyan | 作成日時:2019年9月1日 20時