サイドストーリー 3ー12 ページ20
「な…夏目くん…⁉」
ドアの向こうに立っていたのは、今日会う目的のはずだった夏目くんだった。
彼が現れただけでも驚いたが、もっと驚いたのは、彼がいつもの制服姿ではなく、白いタキシードのような衣装に身を包んでいたことだ。
まるでKnightsのみんながステージで着るような、そんな華やかな衣装を纏った夏目くんは、うっすらとメイクもしていて、まるで王子様のようだった。
「Amazing！よくお似合いですね！さすがは宗！」
「フッ…僕の作品なんだ、当たり前だろう。」
どうやら、斎宮先輩が作った衣装のようだ。華やかな雰囲気はそのためなのかと納得した。
「なっちゃんが、あなたにわたしたいという ぷれぜんと のはなしをきいて、しゅうがつくってくれたのですよー」
にっこり笑って深海先輩が教えてくれる。
「渡したい、プレゼント…？」
先輩の言葉をおうむ返しのように呟いていると、夏目くんがゆっくりと歩いて目の前にやってきた。いつもと違う雰囲気にドキドキしてしまう…。
「直接迎えに行けなくてごめんネ…A。着替える予定はなかったんだけド…兄サンたちったら強引でネ…。参ったヨ…」
やれやれ…といった表情で微笑む夏目くん。
「ううん…びっくりしたけど、素敵だよ。王子様みたい…」
夏目は、少しだけ恥ずかしそうに視線を逸らした。
「ボクは魔法使いであって、王子様って柄じゃないんだけどナァ…。まぁ、でも…キミにそんな風にキラキラした瞳で見てもらえるなら、悪くないかもネ。」
夏目くんの言葉に、今度は私が顔を赤くする番だった。そんな私の様子を、してやったりといった笑顔で見つめた夏目くんは、ポケットに手を入れて何かを取り出すと、そっと私の手をとった。
「何をあげたらいいカ、迷ったんだけド…。」
その言葉とともに指にひんやりとした感触が通る。
「誕生日おめでとう、A。お祝いの気持ちと、あとちょっとだけボクの独占欲も含めテ…。プレゼントだヨ。」
続く (更新停止中)
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minrisyan(プロフ) - 星乃刹那さん» 嬉しいお言葉、ありがとうございます！ゆっくり更新ですが、皆さんに夏目くんの魅力が少しでも伝わるように頑張ります！！ (2020年3月5日 23時) (
レス) id: 8bdb17c1dd (このIDを非表示/違反報告)
星乃刹那(プロフ) - うわぁ、すごい好きです！続き楽しみにしてます！ (2020年2月20日 14時) (レス) id: 7c149933cf (このIDを非表示/違反報告)
minrisyan(プロフ) - 一期Loveさん» コメントありがとうございます！私の理想の夏目くんをひたすら書かせて頂いているのですが、気に入って頂けたのなら嬉しいです！今後もまだまだ更新をしていきますので、どうぞよろしくお願いします！ (2019年9月5日 20時) (レス) id: 84aad287f8 (このIDを非表示/違反報告)
一期Love(プロフ) - 凄く面白いです！本編の方もすぐに読み切っちゃいました。読み返しては夏目くんいいなーと思わせて頂いています！更新頑張って下さい！楽しみにしてます！ (2019年9月5日 3時) (レス) id: 2345a9075e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：minrisyan | 作成日時：2019年9月1日 20時
