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クリスマス6 ページ6

おまけの後日談


「実は俺の部屋の匂いがしたら男避けになると思って買ったんだ」


レッスン後の先輩との帰り道で
爆弾発言をされ困惑する


「男避けしなくても男は寄ってきてませんけど」

「はぁ!?お前冗談言うなよ…」

「そんな事言われても…」


確かにゆうたくんに
最近可愛くなったね、衣更先輩のおかげ?
なんて言われたことはあったが
ただのお世辞だと思っていた

お姉ちゃんも
益々可愛くなったわねェ!と言ってくれたが
正直お姉ちゃんはいつも言ってくれるから
受け流し気味だ


「でも、先輩の部屋の匂いを皆が知ってるわけじゃないですよね」

「あっ」


今気づいた、と言わんばかりの顔

そんな顔をしても様になるのだから
アイドルは怖い


「だから」


今から自分が言おうとしていることが
なんだかとても恥ずかしいような気がして
一旦止まってしまう


「ん?どうした?」

「…だから、一緒にいてね」


そうそっぽを向いて言うと
先輩は少し呆気に取られた後


「…当たり前だろ」


そう言って私を抱き締めた
先輩のシャンプーの匂いがする


「絶対俺以外にそんなこと言ったらダメだからなー…」


可愛すぎて困る、と言って
ギュウギュウと抱き締められる


「先輩の彼女なので言いませんよ」

「は〜…、俺ん家来る?」

「い、行きません!」


流れるように家に誘われた
先輩恐るべし


「…家は、また今度で」

「…おう」


私を離した先輩の顔は少し赤かった

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作者名:琴音 | 作成日時:2019年12月14日 19時

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