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クリスマス 2 ページ2

「女の子って何が欲しいんだ…」


店に入って2時間程が経過した

そろそろ店員さんの視線や
その店に来る女の子の視線的に限界だった

女の子ばかりの店に
男一人でこの時期に入るということは

"彼女にクリスマスプレゼントを買いに来てます"

そんな看板をぶら下げているようなもので
なかなか恥ずかしいのだ

しかし2時間程粘った結果
残り2つに絞ることができた

1つ目は店員さんも俺も好きな匂いの
可愛い容器の香水

2つ目は俺の部屋と同じ
シャンプーの匂いのする香水

最近Aが香水を付け始めたので
香水をプレゼントしようという安直さ

俺の好きな匂いを纏うAは
想像しただけで独占欲しかわかない

しかし俺の部屋の匂いがするAは
Aの周りの男避けになる


「…最近、A可愛くなったもんなぁ」


本当に最近可愛くなったのだ
Aを置いて
来年卒業するのが嫌なくらい

可愛いのは100も承知だったが
こんなに可愛くなるのは聞いていない

1年生の中でもなかなかモテているようだ
これはますます男避けが必要なわけで


「すみません、これください」


店員さんに
シャンプーの香りの香水を指さす

深刻そうな顔をしてしまっていたらしく
大丈夫ですか?と店員さんに聞かれた

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作者名:琴音 | 作成日時:2019年12月14日 19時

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