君の話（３９） ページ40
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そもそも彼氏がおる人って男友達と一緒に帰ったりするもんちゃうやろ、という今更すぎることを考えつつ、いつもの教室への階段を少々重い足取りで登っていた。
″帰っちゃったの？″というのは、つまり俺が帰っていたら困るということで、俺が帰っていたら困るということは、あの人はなにか俺に用事があるということだ。
告白したあとの彼女は、毎回泣くために俺を呼び出すというのがいつものパターンだった。呼び出すというより、元より毎日一緒に帰っているのだから必然的にそうなるという話。
でも今回は別だった。
だって、彼女とその男はもう両想いだと分かっているのだから。
だから俺が彼女の涙を拭ってやる理由もないし、今頃あの人はずっと恋焦がれていた人と結ばれて幸せ絶頂のはずだった。
…じゃあ、なんで俺の帰りの心配なんてしとんの。
確かに、「待ってて」とは言われたけれど。そして俺は、ずっと待っているつもりだけど。
でも、だけど。
そろそろその理由を説明して欲しかった。
「私がいないとショッピ君が寂しがるじゃん」というのがどこまで本気なのか確かめたかった。
彼氏が出来て尚、『俺が寂しがる』という理由だけでで本当にずっと俺から離れないつもりなのか、その真意を聞きたかった。
元より何を考えているのかわからないような人だった。
でも、恋焦がれていた人への想いと、俺に向ける過剰な執着心だけはいつもハッキリしていた。
「どっちが好きなん？」とは聞いたことがない。だって俺は、あれだけ他の女と関わらないでと言われていても、その当本人の彼女には1度も『好き』だと言われたことはなかったから。
彼女の教室へ向かう最後の階段を登りきり、珍しく開けっ放しだった扉に特に疑問も抱かず恐る恐る近づく。
この時既に、俺は『嫌な予感』を感じ取っていたらしい。
顔を覗かせた教室の中、いつもの席に彼女がいなかったことに反し、教室の窓側で一人の男が女を抱きしめていた。
ガタン、と派手な音を立てて後ずさってしまったのは、心臓が酷く嫌な音を立てたから。
刺さるように心臓が高鳴ったのは、その腕の中にすっぽり収まる白い肌と華奢な身体が、紛れもなく俺の大好きなAさんだったから。
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くろいるか - shpくん、、、ｗｗｗｗｗめっちゃ振り回されとるやないですかｗｗｗｗ (2022年10月11日 12時) (
レス) @page44 id: ebfe8bc644 (このIDを非表示/違反報告)
杏 - は、え。わ、好きです…！夢主ちゃんのふわふわしてる感じの性格も好きだし、振り回されるshpくんも好きです…！ゆららさんの作品は全部タイプでしかありません…！神なんですか…？ (2022年5月8日 11時) (レス) id: d5d19811bb (このIDを非表示/違反報告)
のあちゃ(プロフ) - 完結おめでとうございます！！いやぁ、ショッピくん頑張った！www天然な感じの夢主ちゃんに振り回されるショッピくんが可愛かったですw最初から最後まで楽しんで読ませていただけました！次作も楽しみにしてます！！ (2021年2月16日 23時) (レス) id: 81ad50d586 (このIDを非表示/違反報告)
ルル(プロフ) - とても大好きです…！もしや夢主ちゃん全ては計算なのでは…？とも考えましたが、とても天然で嫌味のない感じが大好きです！振り回されるshpくんにもとてもキュンキュンします！ (2020年10月30日 22時) (レス) id: 1952a00ad3 (このIDを非表示/違反報告)
みゃび - 誤字りました！！大変だと思うので無理せず頑張ってください！！この時期ですのでお体にもお気をつけて！！応援してます！！！！ (2020年10月30日 14時) (レス) id: 37d62a8c82 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆらら
| 作成日時：2020年9月24日 22時
