君の話（３１） ページ32
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早足で教室から出ようとする俺に向けた「Aのことだからどうせ自販機あたりだと思うよ」という先輩の助言を参考に、そこへ足を向ける。
それにしたって自販機で30分はいくらなんでも優柔不断過ぎやと思うけど。
そう思いつつも、常人には理解できない突拍子もないことをするのがあの人の常だったから、一概に無いとも言えないが。
2人分の荷物を担いで廊下を歩いている最中、同級生の女子にすれ違いざま「ショッピ君、バイバーイ」と手を振られぎこちなく片手を上げた。こんなシーンをあの人がどっかで見とったら3日は口聞いてもらえんくなる。
想像して身震いし、足を止めた自販機コーナー。
「いつまで悩んどるんすか」
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「…っわ！ショッピ君じゃん、」
「はよ帰ろうや」
先輩の思惑通り、やっぱり自販機にいた彼女。ぼんやりと無表情で窓の外を見ていたその横顔に声をかけた。
肩にかけたカバンを差し出し、「うわー、気が利く」と途端にニコニコとしだすその顔に涙痕は無く、泣いていたわけではなかったとひとまず安心。
「ほんで？悩み抜いて何買ったんすか？」
「……あー、忘れてた」
「忘れてたぁ？」
あまりにもアホみたいなその答えを思わず復唱してしまい、それに吹き出した彼女。「考え事してたら買うの忘れたの」といまいち理由になってない理由で誤魔化される。
「一人で30分もこんなとこで何を考えとったんです？」
「うーん、それがね……ふふ、聞いてよショッピ君、」
誤魔化した割に隠す気もなかったらしい彼女は、なぜか含み笑いをしつつ「私また怒られちゃった」とやけに楽しそうにそう言った。
「怒られた？あの先輩に？」
「ううん。じゃなくて、ショッピ君のこと好きな女の子たちに」
「………、はぁ？」
なんやねんそれ…と思いつつ、ふと蘇る。
そういえば先程、同級生とすれ違った。顔なんかいちいち記憶してないけれど、言われてみればそれは俺に告白してきた女やったかも。
途端、青ざめる。
もしアイツらが彼女になにかしていたら。そう考えて思わず彼女の腕をぐっと掴んだ。
「何もされてへんよな？痛いことされてへん？」
「まさか。私先輩だよ、これでも」
「いや、無いやろ。あんたに先輩っぽさとか｣
「ちょっとぉ。私のこと心配してくれてるんじゃなかったのー？」
先輩っぽくないからそういう心配しとんねん、と更に強く腕を掴む。
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くろいるか - shpくん、、、ｗｗｗｗｗめっちゃ振り回されとるやないですかｗｗｗｗ (2022年10月11日 12時) (
レス) @page44 id: ebfe8bc644 (このIDを非表示/違反報告)
杏 - は、え。わ、好きです…！夢主ちゃんのふわふわしてる感じの性格も好きだし、振り回されるshpくんも好きです…！ゆららさんの作品は全部タイプでしかありません…！神なんですか…？ (2022年5月8日 11時) (レス) id: d5d19811bb (このIDを非表示/違反報告)
のあちゃ(プロフ) - 完結おめでとうございます！！いやぁ、ショッピくん頑張った！www天然な感じの夢主ちゃんに振り回されるショッピくんが可愛かったですw最初から最後まで楽しんで読ませていただけました！次作も楽しみにしてます！！ (2021年2月16日 23時) (レス) id: 81ad50d586 (このIDを非表示/違反報告)
ルル(プロフ) - とても大好きです…！もしや夢主ちゃん全ては計算なのでは…？とも考えましたが、とても天然で嫌味のない感じが大好きです！振り回されるshpくんにもとてもキュンキュンします！ (2020年10月30日 22時) (レス) id: 1952a00ad3 (このIDを非表示/違反報告)
みゃび - 誤字りました！！大変だと思うので無理せず頑張ってください！！この時期ですのでお体にもお気をつけて！！応援してます！！！！ (2020年10月30日 14時) (レス) id: 37d62a8c82 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆらら
| 作成日時：2020年9月24日 22時
