25話 ページ25
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そしてその場でコネシマくんから送られてきたショッピくんの連絡先に在り来りなメッセージを送り、一日仕事に勤しむ間にすっかり忘れていたその返事。
業務終了のタイムカードを押した午後9時過ぎ、まず最初にルーティンである鬱くんは今日家に来るのか否かの連絡をいの一番に確認すれば、『先輩と飲んでくる』と簡易なメッセージが見え、返事もせずにそっと閉じた。
そしてその下、朝送ったメッセージへのお礼の言葉と、ほんの数分前に受信されたメッセージがひとつ。
『今から飲みません？』
それに既読を付けた瞬間、突如暗転した画面は着信を知らせる。
今ほど返信を考えていたその相手からの着信に肩と心臓が跳ね上がり、駅に向けて歩いていた足を止めてそっと携帯を耳に当てた。
「えーと…もしもし」
『あ、すみません、急に電話かけちゃって』
いや本当だよ、と思わず鬱くん向けの可愛くないことを言いそうになり慌てて飲み込む。急いで″年下の男の子(イケメン)″にチャンネルを切り替え、「どうしたの？」となるべく優しく声をかけた。
『いや、送った通りなんすけど…会えません？今から』
「……今から、」
正確には文面は『飲みません？』と来ていたからそれだと意味合いが少々違ってくるけど、と屁理屈を捏ねる前に私は良さげな返答を探さなくてはならない。
このまま家に帰ったとすれば。
一人で特にすることも無く、ごはんを作る気力もなく、寝るまで何をすることも無く時間が溶けるだろうけれど。
そう考えれば、特に乗らない理由もないその誘い。それなのに、するりと言葉が出ない。
もちろん、私の思考を引っ張るのは鬱くんの言葉。
『ショッピくんと仲良うしたあかんよ』と言った鬱くんの不安げな顔が頭を過り、開きかけた口から了承の言葉を奪っていく。
「ちなみに、…2人で、という意味でしょうか｣
『そりゃまぁ、俺はそっちのがいいっすけど。アレやったら誰か誘ってもいいですよ』
あぁ鬱くん教えて、2人じゃなかったらセーフなの？それともそういう問題じゃない？もうわからない。
混乱する私は、「じゃあちょっとだけ待ってて」と一旦通話を終了させ、苦渋の決断で1人の男に電話をかけた。
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赤月セレン(プロフ) - コメント失礼します。物凄くお話にのめり込んで一気に読んでしまいました…とても良くてもう好きです（笑）tnさんの方の小説も楽しみに読ませて頂きますね。素敵なお話をありがとうございます、更新お疲れ様でした。 (2021年3月6日 22時) (
レス) id: f86cb701a2 (このIDを非表示/違反報告)
宙(プロフ) - ずきゅん (2020年8月28日 1時) (レス) id: a1083db659 (このIDを非表示/違反報告)
おいちこ(プロフ) - 完結おめでとうございます＆ありがとうございますっ！！凄い、素敵でした...2人が幸せに結ばれて、私も幸せですぅ...ニヤニヤ止まんなかったですぅ...新作も読ませていただきますぅぅ...!!!!更新、頑張ってください！！ (2020年4月25日 13時) (レス) id: 5a28085a2a (このIDを非表示/違反報告)
やち(プロフ) - 完結おめでとうございます！生活感のある日常に散りばめられたもどかしさと時々挿まれるドキッとする描写のバランスがたまらず、更新のたびにとても楽しく読ませていただきました。ゆららさんのsyp君がまた素敵で転がるほど好きでした…！次回作も楽しみにしています！ (2020年4月25日 6時) (レス) id: 6f58a85157 (このIDを非表示/違反報告)
椿(プロフ) - かげでこそこそと見させて頂いておりました。なんとも言えない大人のもどかしさがまた純愛のようなものが感じられてとても良い作品でした。完結おめでとうございます。 (2020年4月25日 2時) (レス) id: bbf23e1c65 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆらら
| 作成日時：2020年3月22日 1時
