26話 ページ26
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押し黙る私にコネシマくんはなおも続けた。
「勿論俺は分かってんで？2人がただの友達って事は｣
「……うん」
「でもそれって、第三者から見たら分かれへんやん？｣
確かに、今まで何度も「ゾムくんと付き合ってるのか」と聞かれたことがある。聞かれればただの友達だと否定していたけれど、少なくともまだ勘違いしている人はいるかもしれない。
「せやから、お前がうだうだ悩んでるそれもただの杞憂や。以上」
ずごごーっと音を立ててアイスコーヒーを飲んだコネシマくんの言葉は、有無を言わさぬ説得力があった。
その証拠に私はすっかり納得してしまい、いつの間にか涙も止まってしまっていたのだ。
「ついでに言わしてもらうと……あぁ、これは俺の主観も入るけどやな」
「うん？」
「トントンはな、誰彼構わず女襲うようなやつとちゃうで」
だから、キスされた時点で自信持て、と。
強い瞳に射抜かれ、ゆるゆると頷いた。
そう言われれば、トントンくんはどうして私にキスなんてしたんだろう。
少なくとも、パーソナルスペースに入ることは許されたのかなと自分なりの見解を話せば、「お前って女は、自分にも他人にも鈍感なやつやな」と呆れ顔を向けられた。
「大体察しつくやろ、された時点で」
「だって、男の人は好きじゃない人にもそういうことできるって知ってるもん」
身近な例(ゾムくん)を話せば、そら例が悪いわ、と肩を震わせるコネシマくん。
「あいつが普通やと思ったらあかんで、」
「で、でもその分すっごくいい人だから」
慌てて好感度を上げようとそう言えば、ふとさっきゾムくんから連絡が来ていたのを思い出す。
きっと様子がおかしい私を気にかけてくれたんだろうな、と何も意に介さずスルッと携帯を操作すれば、届いていた通知に思わず送信元を二度見してしまう。
「くくっ……せやから言うたやんけ、心配要らんて」
一緒に携帯を覗き込んだコネシマくんがそう言って笑い、私ももう一度送られてきたその文面を目で追った。
『明日飯どうです？』『二人で』
何度確認しても間違いなくトントンくんから送られてきたその2つのメッセージにパニックになった私は「なんて返せば！？」とまたコネシマくんに 縋り付き、「なんてもクソもあれへんやろアホか！」と携帯を奪い取られ、コネシマくんによって勝手に了承の返事を送られたのだった。
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猫 - 主さんの語彙力がありすぎてめっちゃ物語を楽しめました！ 好みすぎる物語でキュンキュンしながら読み進めて1時間足らずで読み終えました！ 素敵な作品をありがとうございます！ (2022年3月31日 0時) (
レス) @page43 id: 2d8f825918 (このIDを非表示/違反報告)
林檎(プロフ) - 夢主ちゃんが純粋すぎてかわよ、、、zmニキのメッセージ直球wwwむっちゃ面白かったです！ (2020年5月26日 5時) (レス) id: d1841ceef2 (このIDを非表示/違反報告)
ゆらら(プロフ) - jiruさん» いつもありがとうございます( ´ ` *)そう言っていただけるとすごく励みになります、嬉しいです（ ; ; ）最後までお付き合いありがとうございました！新作も遊びに来ていただけたら嬉しいです( ´ ` *) (2020年3月22日 22時) (レス) id: 5de7af82d2 (このIDを非表示/違反報告)
jiru(プロフ) - 完結おめでとうございます。今回の作品も楽しませてもらいました！素敵な作品をありがとうございます。ゆららさんの作品はほんとに大好きなのでこれからも、楽しんで読ませてもらいます！！お体に気を付けてお過ごし下さい。 (2020年3月22日 22時) (レス) id: fc77c998f4 (このIDを非表示/違反報告)
ゆらら(プロフ) - Near(ニア)さん» 完結までお付き合いいただきありがとうございました。次回作も心に留まるようなものを作れるよう精一杯頑張りますので、ぜひ遊びに来てください( ´ ` *)コメントありがとうございました！ (2020年3月22日 19時) (レス) id: 5de7af82d2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆらら
| 作成日時：2020年3月1日 0時
