42話 ページ43
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その後、優に2時間程飲み続け、周りの人の声のトーンが段々上がっていくのを感じる中、私の気分は段々盛り下がるばかりだった。
ぞろぞろと店を出たのがもうすぐ22時に差しかかるところで、急げば21時台の電車に乗れるかな、なんて私は考えていたのだけれど。
「Aちゃん2軒目行かないの？」
「や、私はいいです……先輩たちだけ楽しんで来てください」
「え〜そうやって逃げんの、Aちゃん｣
酔っ払いの相手って、どうしてこうも面倒臭いのだろう。
こんなメンバーで来ていて全く酔えるはずのない私の意識ははっきりしていて、それが余計にだる絡みしてくる先輩へのうざったさへと繋がっているわけで。
Aちゃん、Aちゃん、とやたら絡んでくるこの人は、先日2人で飲みに行かないかと誘ってきた先輩だった。だから余計に、早くこの場から立ち去りたい。
「あ、じゃあさ…2人で飲み直すとか、どう？」
「……先輩、他の人向こうで待ってますよ」
「知らなーい。俺はAちゃんがいい」
全く何がどうしてここまで手のひら返しが潔くできるのかは理解出来ないが、やたらと2人になりたがるこの人と抜け出す気などさらさらない私は困り果てていた。
遠巻きにその様子を眺めている他の人は見て見ぬふりどころかニヤついた笑みを浮かべてこちらを見ていたので、あぁこれは故意にこうされているんだなと理解。
「ね、どう？明日休みだし気にすること何も無くない？」
「……いや、だから、」
「好きな人ってゾムのこと？」
「はい？」
話題の振り幅ガンぶりで投げかけられたその質問の声量はそこそこ大きく、慌てて「違います」と返す。それにしても、この間鬱先輩が言った『好きな人がいる』という言葉をこの人は覚えていたのか。
「もう忘れなよ、元彼なんて。寧ろ俺が忘れさせてあげるから」
いえ大丈夫です、と酔っ払い相手に真面目に返した私は先輩から身を引いたものの、アルコールで距離感がバグっている先輩はグイグイと近づいてくる。
しまいには手まで掴まれ、油断していた私は逃げるタイミングを失った。
「先輩、嫌です……離してください、」
「付き合おーよ、俺と」
スリスリと手を撫でられる感覚に全身が粟立つと同時、先輩が小声でそう言った瞬間に、物凄い勢いで肩を捕まれ後ろに引っ張られる。
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ぴざる2号(プロフ) - 泣いた…やばい…うわぁぁ…好き…（語彙力皆無） (2021年3月31日 14時) (
レス) id: fa56edbecd (このIDを非表示/違反報告)
ことこ(ドS娘)(プロフ) - あーーーーーーーーーーdi先生ーーーーーーー(震え)って現在なってます。うううううう推しはzmさんなのにううううううこんなに私を惑わすなんて……罪ですねっ！！(オールで小説を読んでた馬鹿野郎より) (2020年8月15日 8時) (レス) id: 0a70119f62 (このIDを非表示/違反報告)
林檎(プロフ) - えぇ、、、無理、、、好きです。もう最高でした！神作品ですね！というかtn落ち多いしzm落ちのこの作品もむっちゃよくてtnzmが最推しな我歓喜 (2020年5月26日 2時) (レス) id: d1841ceef2 (このIDを非表示/違反報告)
零(プロフ) - あと1週間はこのお話のエモさを思い出しては悶えると思います。本当に素敵な作品をありがとうございました。次回作も応援しています！長々とｺﾒﾝﾄ失礼しました。 (2020年3月6日 9時) (レス) id: e6da1803b4 (このIDを非表示/違反報告)
零(プロフ) - 変わっていく気持ちが、さらにutさんと2人は違うということを強調されていて、報われないutさんに心が苦しいです。でも2人がﾊｯﾋﾟｰｴﾝﾄﾞを迎えられて本当によかったです。zmさんはこのお話の主人公でしたが、utさんこそ間違いなくヒーローだったと思います。 (2020年3月6日 9時) (レス) id: e6da1803b4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆらら
| 作成日時：2020年2月11日 22時
