24話 ページ25
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なるべく心を無にして励んだ仕事は、思いの外早めに切り上げれそう。
定時を過ぎ、「飲み行こうや」といつも通り私を誘ったゾムくんに、「今日はもうすぐ終わるから先行ってて」と言葉を返した。
ゾムくんを見送れば、1人きりになる私。そんな私を遠くの方でじっと見ている先輩たち。
反射的に、何か言われそうと身構えていれば、案の定その中の一人が私の方へ歩み寄ってきた。
「Aちゃん悪いんだけど、これコピー取ってきてもらえる？」
「……、わかり、ました」
今日は、私を帰らせない戦法？
手渡されたそれは1枚や2枚の域ではなく、10数枚単位だった。これ全部、コピー？面倒だな…。
と、心の中では思いつつも、反論すればどうなるか分かったもんじゃないから渋々それを受け取る。
そして満足気な先輩は、「ゆっくりでいいよー」なんて珍しくそんなことを言っていた。
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オフィス内のコピー機は先輩のもの、というのが暗黙のルールだった。私だけに限らず、新人はみんな揃って別室のコピー機まで足を運んでいた。
そして今日も、その例に違わず。
がこがこと不穏な音を立てるコピー機の前で出来上がりをぼーっと待ちつつ、時計を確認。
すぐ終わるって言っちゃったのに、気づけばもうこんな時間。ゾムくんに何か連絡入れておかないとな、と思いつつポケットをまさぐるも、そうだ、さっき机の上に置いたんだ。
ゾムくんも、すぐに来ると言っていた私に痺れを切らして怒りのメッセージでも送ってきているかもしれない。
そんなことを考えながら、残りの数枚を全てコピーにかけ、足早に部屋をあとにする。
と、オフィスに戻る途中で賑やかしい声が聞こえる。その声は先程私にコピーを頼んだ先輩たちのものだった。
なんだ、まだ帰ってなかったんだ、と考えながら、特に気にもとめずにまっすぐオフィスへ戻った。
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ぴざる2号(プロフ) - 泣いた…やばい…うわぁぁ…好き…（語彙力皆無） (2021年3月31日 14時) (
レス) id: fa56edbecd (このIDを非表示/違反報告)
ことこ(ドS娘)(プロフ) - あーーーーーーーーーーdi先生ーーーーーーー(震え)って現在なってます。うううううう推しはzmさんなのにううううううこんなに私を惑わすなんて……罪ですねっ！！(オールで小説を読んでた馬鹿野郎より) (2020年8月15日 8時) (レス) id: 0a70119f62 (このIDを非表示/違反報告)
林檎(プロフ) - えぇ、、、無理、、、好きです。もう最高でした！神作品ですね！というかtn落ち多いしzm落ちのこの作品もむっちゃよくてtnzmが最推しな我歓喜 (2020年5月26日 2時) (レス) id: d1841ceef2 (このIDを非表示/違反報告)
零(プロフ) - あと1週間はこのお話のエモさを思い出しては悶えると思います。本当に素敵な作品をありがとうございました。次回作も応援しています！長々とｺﾒﾝﾄ失礼しました。 (2020年3月6日 9時) (レス) id: e6da1803b4 (このIDを非表示/違反報告)
零(プロフ) - 変わっていく気持ちが、さらにutさんと2人は違うということを強調されていて、報われないutさんに心が苦しいです。でも2人がﾊｯﾋﾟｰｴﾝﾄﾞを迎えられて本当によかったです。zmさんはこのお話の主人公でしたが、utさんこそ間違いなくヒーローだったと思います。 (2020年3月6日 9時) (レス) id: e6da1803b4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆらら
| 作成日時：2020年2月11日 22時
