見習い生活150 ページ17
「た、田噛さんが……ですか」
「何で驚いてんだよ」
予想外の言葉に、私は固まってしまった。
……そもそも、私は人に守られたことがない……。
「いや、うーん……」
「どんだけ頼りなく思われてたんだよ。微妙な顔をするな」
「いや違いますよ」
頼りなく思っていた訳ではないから、慌てて否定をする。
田噛さんの強さは、私だってよく知ってるし、戦闘時は頼りにもしてる。
「田噛さんがいるからこそ、前方だけに集中して攻撃も出来ましたし一応」
「……あっそ」
正直に説明すると、一言そう言ってそっぽを向いてしまう田噛さん。
一応と付けたのは、残念ながらただの照れ隠しだ。
何かまずかっただろうかと心配になりながら、話を続けた。
「でも、なんせ昔から守る側にしかいなかったもので、守られ方が分からなくて……」
「ただ俺の後ろにいりゃいいだろ」
「そ、そんなに簡単……⁉」
あっさりと答えてしまう田噛さん。
少し胸が脈打った様な気がしたが気にせず、守られ方の簡単さに驚く。
「あぁ。お前みたいないつも脳内重複してる様な奴にも出来るだろ」
「どういう意味ですかおい。人をよく分からん機械共と一緒にしないで下さい」
「鬼ってつっこんだほうがいいか」
「っ……結構です！」
気付かず人だと言ってしまった自分が恥ずかしい以上に、田噛さんに言われたのが悔しくて、猫の様にシャーっと威嚇。
しかも、ただつっこんだ訳じゃなく聞いてくるのが腹立つ。
「まぁ、だから俺が言いたいのは……」
「？」
何か大切なことを言うのか、田噛さんは言葉を選ぶ様にしながら私をジッと見つめる。
「とにかく何も考えずに俺に守られてろってことだな」
「っ……」
自分の顔が赤く熱くなった気がした。
……いや、多分本当に赤くなっていると思う。
(真顔でよくそんなことを……！)
「赤くなってるな」
「煩いです！」
片手に手裏剣を持とうとして、外套が無いことに気付き、田噛さんから大きく目をそらすのだった。
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神無月(プロフ) - 田噛ー！かっこよすぎです！ (10月10日 18時) (
レス) @page45 id: cbb245cf81 (このIDを非表示/違反報告)
文章 野良(プロフ) - かふぇいんさん» キュンキュンして下さったのですか！？あ、ありがとうございます！更新頑張りますので、お暇があればまた見ていって下さい！コメントありがとうございました！！ (2017年11月8日 19時) (レス) id: 8bbe2f647f (このIDを非表示/違反報告)
かふぇいん(プロフ) - 一気読みしました！キュンキュンしすぎて心臓いくつあっても足りないですよ!!どうしてくれるんですか!?（精一杯の誉め言葉）更新待ってます(^_^) (2017年11月8日 17時) (レス) id: 85405eb198 (このIDを非表示/違反報告)
文章 野良(プロフ) - ねむねむさん» 面白いと言って頂けて光栄です！更新ペースを出来るだけ早く出来るよう努力しますので、どうぞこれからもよろしくお願い致します！ (2017年10月26日 1時) (レス) id: 8bbe2f647f (このIDを非表示/違反報告)
文章 野良(プロフ) - 恵方巻きさん» お返事が遅れてしまいすみません……！楽しみにして頂いて、本当に感謝しております……！これからも、どうぞよろしくお願い致します！ (2017年10月26日 1時) (レス) id: 8bbe2f647f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：文章野良 x他1人 | 作成日時：2017年2月24日 22時
