５４、カントクの計らい ページ10
次の言葉を待つように、みなさんが僕を見下ろして囲む。
黒「姉さんが…このまま帰って来なかったらと思うと……怖くなってしまって……」
とりあえず今の気持ちをこぼしてみたけれど、こんな意味の分からないこと、やっぱり言うべきではなかったと思った。
みんながみんな同じように、首を傾げて無言になりましたし。
リ「え？ ちょっとよく分かんない。どういうこと？」
黄「Aっち…ここにいるッスけど……」
やっと口を開いたカントクと黄瀬くんもこの反応。
ど、どう説明しよう……。
黒「つまり、あの……姉さんが…もう目を覚まさない…かも…」
小「えっ！？」
声にすると、それが本当になる気がした。
不安はどんどん膨れて、涙が出てしまいそうだ。
ぽん。
背中に手が置かれて気がついた。振り向くと、キャプテンが真剣な顔で僕を見ていた。
そして隣にはカントクが、優しい笑みでしゃがみこんで僕の目線に来る。
リ「黒子くん、落ち着こう。話すのが辛いなら今じゃなくていいわ。大丈夫。それと、さっき向こうの監督さんと話つけて来たから。黒子くんが試合に集中できないだろうなーって思ってたら、壁直さないといけないから、試合は中止にしたいそうよ。……仕方ないでしょう？ｗだから…」
リ「みんな！ ３分で片付け終わらせなさい！！ Aちゃんの救急車、追いかけるわよ！！」
そうしてカントクは、急なことに茫然としている僕に向かって、何かを仕組んだように、ウインクをしてみせた。
黒「ありがとう、ございます…」
やっと分かってきたカントクの計らいに僕は、心の底から感謝した。
視線を移すと、姉さんが救急隊員に運ばれていた。
うすぼんやりその形を保つ姉さんの体は、まだこの世界にいてくれるようだ。
★☆★☆★☆★
あ、次はAさんsideですよ！
ラッキー黒バスキャラ
緑間真太郎
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実結(プロフ) - 如月 霊香さん» コメありがとうございます！確かに……あれは相当の威力があると思います。作者想像しながら震えましたよww更新できずにすみません！ (2016年5月22日 17時) (
レス) id: 58050d279b (このIDを非表示/違反報告)
如月 霊香(プロフ) - イグナイトビンタって・・・いたそうだ (2016年5月15日 11時) (レス) id: 0150701ef6 (このIDを非表示/違反報告)
実結(プロフ) - 作者です。最近更新が出来ていなくて、申し訳ありません。そろそろ更新を再開したいと思っていますということを、コメント欄からですが記しておきます。次からは霧崎第一編に入ります！お楽しみに！ (2016年3月17日 8時) (レス) id: 58050d279b (このIDを非表示/違反報告)
実結(プロフ) - 桜さん» コメありがとうございます！みなさんイグナイトビンタにすごく反応してくださります、作者としては嬉しい限りなんですが、最近全然更新ができていないので、もっと頑張りたいと思ってます！お待たせしてしまったすみません。応援助かります！ (2016年1月31日 16時) (レス) id: 58050d279b (このIDを非表示/違反報告)
桜 - イグナイトビンタ…痛そうですね。ドMが喜びそうです。更新頑張って下さい!応援してますんで！ (2016年1月31日 15時) (レス) id: 256230ac29 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：実結 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/minoko2
作成日時：2014年11月11日 23時
