２８、くじいてたっけ ページ29
ツ「A！ 目が覚めたんだね、大丈夫？」
「ありがと、大丈夫」
ツナが下から声をかけてくる。その理由が少しの間分からなかったけれど、
……いつから山本さんの背中にいたのだろうか。
そう思うと少し、頬が赤くなった。
獄「ついでに、昼にしましょう。10代目！」
獄寺のその提案に、みんなは少し進んだ先にある広場を休憩場所にした。
武「A…立てるか？」
「……なんとか…」
山本さんに補助してもらいながら、テーブル替わりにした大きな石に掴まってバランスを取る。おかしいな……さっき山本さんを助けた時は、何とも感じなかったのに。
ふと…山本さんの小さなため息が耳に入った。やはり私をおぶって長い間歩いたことが、相当な負担だったのだろうか。罪悪感がふくらんだ。
私がいなければ、山本さんはもっと力を温存できただろうに。
「ごめんなさい…私ただの足手まとい……」
武「へ？ 何言ってんだ、俺のことを全力で助けてくれたのはAだろ？」
「あんなの、助けた内に入ら…」
武「さて、寿司と茶を配るぜ！」
ウジウジ悩んでいる私を置いて、爽やかに食料を取りだす山本さんの背中は、私がそういうことを気にするのは筋違いだと言っているようだった。そんな姿に少しホッとする。
ビ「そんなものよりツナ、緑黄色毒虫入りスープよ」
テーブルの上に寿司を並べ終えた山本さんを押しのけてビアンキは、ツナに怪しいカップを差し出す。ツナの冷や汗ダラダラを横から見ていると、
ボコボコボコ……、
ビ「うっ」
……ボカンッ！！
ビアンキの手にあったスープが突如爆発した。
分かってる、分かってる……。M・Mのバーニングビブラートでしょ？ もちろん予想済み。
でも……。
キ――……ン。…………ボカンッ！！
今度は剛さんお手製の寿司弁当が、鼓膜の裂けそうな音波とともに爆発した。
武「伏せろ！！」
みんなが伏せる。でも私の痛めた足は、言うことを聞いてはくれなかった。
ボンッ！ パリ――ン！！
「きゃああっ！！」
ドサッ。
武「……Aっ！！」
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実結(プロフ) - 真希makiさん» コメありがとうございます！！読みやすいとか最高の褒め言葉ですね！(*´▽｀*)嬉しいです♪お気遣いも感激です！真希makiさんも更新、頑張ってください！ (2015年6月9日 21時) (
レス) id: 88d69550ce (このIDを非表示/違反報告)
真希maki(プロフ) - とっても面白いです！文の構成が好みで、読みやすかったです！小説の更新大変かと思いますが頑張って下さいね！応援してます！ (2015年6月8日 21時) (レス) id: f476a34bb1 (このIDを非表示/違反報告)
実結(プロフ) - 作者です！！ランキング７１位出ました！！めちゃくちゃうれしいです、みなさんのおかげです！！また近いうちに更新します！！ (2015年2月26日 10時) (レス) id: 88d69550ce (このIDを非表示/違反報告)
碧みんく(プロフ) - 実結さん» ありがとうございますッ！！！ これからも頑張ってください♪ (2015年2月4日 20時) (レス) id: 4c374be14d (このIDを非表示/違反報告)
実結(プロフ) - 碧みんくさん» コメありがとうございます！そしてむちゃくちゃ嬉しいお言葉！！頑張ります！葵みんくさんも応援しています(*'▽') (2015年2月4日 20時) (レス) id: 88d69550ce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：実結 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/minoko2
作成日時：2014年5月5日 0時
