【wrwrd！】幹部達は有能書記長の妹にデレデレです… (ページ23)

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第22話☆ ページ23

図書室にて

私はエミ兄ちゃんを見つけるなりエミ兄ちゃんの所に行って隣の椅子に座った。

『エミ兄ちゃぁん、ゾム兄ちゃんに馬鹿にされたぁ！』

Em「あらあら、どうしたんですか？」

エミ兄ちゃんは優しい。
私がこういう事を愚痴りに行っても嫌な顔のひとつもせず、うんうんと頷きながらずっと聞いてくれる。

『こういうことがあったの。私がビビりなの知ってるのに…そんなに笑わなくてもいいじゃん…。』

Em「(そんなことで゛私の所に゛愚痴りに来るとか可愛すぎか)」

『…ふぅ。ごめんねエミ兄ちゃん。こんなこと愚痴りに来ちゃって。』

Em「いいえ、全然ええですよ。どんな事でも聞くんで、また来てくださいね。」

『うん、ありがと。エミ兄ちゃん。』

へにゃりと微笑むとエミ兄ちゃんも少し顔を赤くして微笑んでくれた。
やっぱり優しい。

さて、次は何処に行くか。
うーんどうしようかなー。

よし決めた。ひとらん兄ちゃんのお庭に行こう。
そうと決めたらダッシュじゃぁー！

勢い良く走っていると、角で誰かとぶつかってしまった。

『いてて…ご、ごめんなさい。』

謝ろうと顔を上げるとグル兄ちゃんだった。
オワタ☆

Gr「うむ…こちらこそすまん…ってAか。駄目じゃないか城内を走ったら。」

『はい…ごめんなさい…。』

私がそう謝ると、グル兄ちゃんは何かを思いついたようにニヤリと笑った。

Gr「…何か、お仕置きが必要だなぁ。そうだろう？A。」

『はい…なんなりとお申し付けください…』

廊下で正座させられている私はこの後後悔することを知らなかった。
はやくひとらん兄ちゃんの所に行きたいばっかりに、
なんなりとお申し付けください
という言葉を言ってしまったことを…

Gr「…ほう？ならば昼食が終わったら総統室に来るように。」

『…はい。』

うわぁぁこれ絶対叱られるぅぅ…

私はしっかりと歩いてひとらん兄ちゃんの所へ向かった。

『あ、ひとらん兄ちゃんとオスマン兄ちゃん！』

ひとらん兄ちゃんのお庭へ行くと、ひとらん兄ちゃんとオスマン兄ちゃんがお茶会をしていた。

Ht「あ、A。どうかしたの？」

Os「あ、Aちゃんめぅ～！一緒にお茶会するめう！」

『うん！』

オスマン兄ちゃんとひとらん兄ちゃんは平和でいいなぁ…。
私は昼食後のお仕置きを耐え抜くためにこの平和を噛み締めた。