ほめてほしい ページ6
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レオナはどうにかこうにか野菜を飲み込んで、はあ、とため息をついた。
『おいしかった…?』
「全く。…もう良いだろ」
レオナはそう言ってAの手をどかす。Aはそれを見て、名残惜しそうにしていた。
『わたしもほめて…!』
キラキラと目を輝かせてレオナを見るA。レオナは仕方ないな、というように笑って、Aの頭の上に手を乗せる。
「…偉いな」
『えへへ、ありがとう…っ!』
心底嬉しそうに目を細めて笑うA。これには全世界が感動した。
『ぴーまんにがいけど……
レオナおにいさんと、ラギーおにいさんがほめてくれるならたべる!』
「良いのかよそれで」
「別にいくらでも褒めるッスよ?」
不思議そうに二人がそう訊くと、うん!とAは元気よく頷く。
『ふたりにほめてもらえるの、うれしいし!
それに、』
それに?と二人が返す。
『ぴーまんたべられるようになったら、
ママもパパもよろこぶかなって…』
恥ずかしそうにそう告げるA。は〜???お父さんとお母さん幸せすぎませんかね??
「絶対よろこぶッスよ、一緒に頑張りましょーね!」
『うん!』
またやろーね!とラギーに言うA。
「俺は断るからな」
『…え…?』
ガーン…という顔をするA。レオナは思わず吹き出しそうになったけれど、なんとか堪えた。
「今回だけ、って約束だからな」
『む〜…やくそく、だもんね』
Aは少し不満そうにしながらも、わかった、と言う。
『…じゃあたくさんほめてね!』
「お、おう…?」
それでいいのか…?と思いつつも、レオナが了承するとAは満足げに笑った。
『…でもきょうはやめとく……』
やっぱりぴーまんきらい、とAは言った。そんな君もかわいい。
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オンブル(プロフ) - かけ湯さん» あの、夢主ちゃんとシルバーの絡みが見たいです! (2021年12月5日 16時) (レス) @page12 id: 99844850a9 (このIDを非表示/違反報告)
かけ湯(プロフ) - オンブルさん» 待ってて下さったんですね…!?ありがとうございます;; ゆっくり頑張って完結させたいと思います…! (2021年11月28日 22時) (レス) id: 178133bf5a (このIDを非表示/違反報告)
かけ湯(プロフ) - イヴェルさん» 幼女ちゃんが読者の方にも愛されていて何よりです…!!笑 (2021年11月28日 22時) (レス) id: 178133bf5a (このIDを非表示/違反報告)
オンブル(プロフ) - かけ湯さん» 久しぶりの更新!マジで嬉しいです!これからも更新頑張ってください! (2021年11月28日 18時) (レス) @page10 id: 99844850a9 (このIDを非表示/違反報告)
イヴェル - ぎゃんかわ。学園長には幼女ちゃんの両親の代わりに拝ませてくださいいや拝ませろ監督生縄持ってきて学園長しばって学園長(と幼女の両親を)拝む会開こうぜ、拒否権ねーから。(オタク特有の早口) (2021年8月1日 4時) (レス) id: 3bbfb01d1d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:かけ湯 | 作成日時:2021年3月2日 21時