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「フン……くだらんな」
「っ！くだらないって何だよ！俺は真剣に…！」
「(ﾋﾟｸｯ」
あっ…監督にタメ口使っちゃ……。
流石の沢村くんも「やばい」という顔になっていて、そんな彼を他所に監督は私が落としたボールを掴み、
ブンッ！
と、そのまま90m先のフェンスに当たるまで投げた。
『(す、すごい…)』
確か、監督はプロ入りを拒否してまで、母校で監督をすることを選んだんだよね…。
ほとんど、現役選手と変わりないよね……。
「小僧…エースになると言ったな…。だったら言葉はいらん。才能(ちから)で語ってみろ！」
私が持っている籠からボールを1つ取り、監督はそれを沢村くんに渡した。
「このホームベースからあそこのフェンスまで約90m。遠投であのフェンスに届いたら練習に参加させてやろう」
「マ、マジッスか！」
沢村くんの顔が期待に染まった。でも…
「ただし…」
「フェンスに届かなければ、即刻、投手を諦めてもらうぞ」
監督のその言葉に、沢村くんだけでなく他の人達も「え…」と、まごついた。
正直、無理…だと思う。
中学を出たばかりの子にやらせるハードルではない…。
……監督、許す気ないかも。
沢村くん、どうするんだろ…。と、思っていたら、「ははっ…」と笑った。
「はははっ。流石は名門！わかりやすくていいッスねぇ。要するに、あのフェンスを軽〜く飛び越えりゃいいんですよね！」
こんな危機的状況なのに、彼は笑顔だった。
フェンスを軽く飛び超えればって……
『さ、沢村くんっ。何、言ってるのっ…。フェンスまで90mもあるんだよ…？あなたの自己記録、何mなのっ？』
「知らないッス。測ったことねーし…」
えぇっ！？
自分の能力を把握してないのに、やろうとしてるの？
エースになるという目標もあるのに…無謀すぎるよ。
「へへっ、けど……。こんなコトでコケてちゃ、エースにはなれねぇ！…ような気がする…」
『…！』
＿＿ちょっとケガしたくらいで腐ってちゃ、上には行けないだろ？＿＿
…あの人と、同じ様なこと…言うんだ。
その先のことしか考えてなくて、自分に正直で…。
黙ってしまった私を置いて、沢村くんはフェンスに向き直った。
「赤城中学出身沢村栄純！記念すべき高校生活第一投、投げさせていただきます！」
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うたプリ大好き?(プロフ) - 続き気になっています この作品はもう更新されないのでしょうか？ (4月7日 2時) (
レス) @page45 id: e83d5f7d48 (このIDを非表示/違反報告)
にゃんころぴー - さくらなぎ。さん、コメントありがとうございます！お褒めいただき、とても嬉しいです( ˶ˆ꒳ˆ˵ )続きが早く更新できるように私も頑張ります！ (2022年3月28日 12時) (レス) @page9 id: 8c6f4cd173 (このIDを非表示/違反報告)
さくらなぎ。(プロフ) - 見ていてとても面白いなと感じました、続きが更新されるのを楽しみに待っています!!!! (2022年3月27日 20時) (レス) id: 2b648593bc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にゃんころぴー | 作成日時：2022年3月27日 18時
