何とも複雑な日 ページ12
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「失礼します。コーヒーフロートのAAです、今日はよろしくお願いします」
「コーヒーフロートの八嶋萌です、よろしくお願いします」
あれからホテルでは小島さんに会えず、ついに一緒にお仕事する日になった。
いくつかある楽屋へ挨拶に伺うと、この部屋にいたのは小島さんと正門さんというなんとも都合のよすぎる組み合わせだった。
「マネージャーの川崎です。先週Aがおふたりに介抱を手伝ってもらったと伺いました。
お見苦しい姿をお見せしてしまい、申し訳ございません。そして、ありがとうございました」
「ありがとうございました！」
挨拶に同行してくれていた川崎さんに続き、2人で感謝を述べる。
「お顔拝見してもしかして来週一緒ちゃうかなーとは思ってましたけど、また会えて嬉しいです。こちらこそよろしくお願いします」
そう言った正門さんに続き、小島さんも「よろしくお願いします」と声を掛けてくれた。
正門さん、私らのこと知ってくれてたんや。
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楽屋へ戻り冒頭に見てもらうコントの準備を始めようとした時、3人が揃う楽屋の扉のノック音が聞こえる。
「はーい」と声を出す間も与えられないまま開いたドアの先にいたのは、
「先週ぶりやなあ」
「え、兄さん！？」
先週、私を何とも複雑な気持ちにさせた人がそこに立っていた。
「帰ってきてたんですか！来るなら言ってくれたらええのに、今夜予定入れちゃいましたよ…」
「ごめんなあ、今夜は俺も予定があんねん。
明日も朝早くに帰るし。また飲み行こなあ」
そう言って萌の頭を撫でながら、チラッと私を見る。
萌がいる場でそういうことをするな。
幸いにも、萌も川崎さんも気づいていないようだ。
「これから準備するんで、この辺で。
兄さんもそろそろ本番なんちゃいますか、さっきスタッフさん探してはりましたよ」
「Aー、ヤキモチ妬いてんの？」
「こっちもあんまり時間無いんです、勘弁してください」
出ていけと言ったのに楽屋に入ってきた兄さん。
さっき川崎さんから私だけに渡された某ひな壇番組の資料を勝手に覗いた挙句、テーマを見るや否や結構な大声で兄さんは口を開く。
「“夢見るチェリー芸人”ねえ。
まだ5年目のくせに嘘ついてまでテレビに出たいん？」
「兄さん！」
「あー弄りすぎた、ほんならそろそろ行くわ」
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もやし(プロフ) - Sara_nさん» 返信遅くなりすみません。一通り確認してみたのですが、私の端末では最後まで名前変換が対応していたので改善が出来ず……申し訳ないです。過去の更新の仕方に何か問題があったのかと思います。ご指摘ありがとうございました。 (2022年11月27日 16時) (
レス) id: d1393d657d (このIDを非表示/違反報告)
Sara_n(プロフ) - 途中から名前変換が対応してません… (2022年11月19日 8時) (レス) @page28 id: 90a98b993e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もやし | 作成日時：2022年9月3日 2時
