緊急事態 ページ2
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「んで、ほんまは八嶋とAと私で隣同士になるようにホテルの部屋を取るつもりやったんやけど、どの階も今日の空き部屋が2つしか無かったんよ。
せやからA、あんただけ階違うわ。ごめんな」
「分かったけど、萌か川崎さんどっちかと相部屋にすることは出来んかったん…？」
「だって大阪のホテルで相部屋にした時に2人で口揃えて1人がいいみたいなこと言ってたやん」
「初めての場所で孤独なのはしんどいて…」
「まあまあ、決まったことやから。そのうち慣れるし2日間頑張ろうや」
そもそも5年目で東京で仕事出来るようになったのは有難いことやし、運も味方に付けられた結果やとは思うからホテルなんかで文句言うのも違うのは知ってんねんけどさ。
やっぱりちょっと寂しいやんか。
「まあまあ、打ち合わせの時と寝る時以外は私の部屋におってもええから」
「寝る時もいさせてや！！」
「私はあんたと違って平気やねん」
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19時にホテルに着いてから荷物の整理もせずにベッドへダイブし、結局そのまま寝落ち。
起きて時計を見たら20:50。
「案外1人満喫しとるやん」と30分前に萌から来たLINEに「寝とっただけや」と返信し、そのまま髪を整えて打ち合わせへ。
打ち合わせが終わってからやっと荷物を整理していると、明日の仕事で着る自前の衣装のジャケットが無いことが判明。
きっと萌が間違えて自分のカバンに入れたに違いない。
自分より上の階にある萌の部屋に向かい、記憶では正しいはずの萌の部屋の前に到着しドアをノック。
だが、返答はない。
きっとだる絡みしに来たと思われているのだろう。
しかし、こっちは衣装が無いのだ。早いところハンガーにかけてシワを伸ばしておきたい。
「空けてや、割と緊急やねんけど」
10秒後くらいに鍵が空いてドアが開く。
「遅いわ、ジャケットそっちに無か……った………？」
「部屋、間違えてません？」
なぜか、部屋から出てきたのは私の相方である小さい女の子ではなく、
私よりも大きい顔の整った男の子だった。
「すっ、すみません！！間違えました！！」
一気に顔が熱くなり、多分フロア全体に響いたんちゃうかってくらいの大声で謝ってからエレベーター前に向かって走り出し、
案の定、角を曲がる辺りで転けた。
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もやし(プロフ) - Sara_nさん» 返信遅くなりすみません。一通り確認してみたのですが、私の端末では最後まで名前変換が対応していたので改善が出来ず……申し訳ないです。過去の更新の仕方に何か問題があったのかと思います。ご指摘ありがとうございました。 (2022年11月27日 16時) (
レス) id: d1393d657d (このIDを非表示/違反報告)
Sara_n(プロフ) - 途中から名前変換が対応してません… (2022年11月19日 8時) (レス) @page28 id: 90a98b993e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もやし | 作成日時：2022年9月3日 2時
