戻れぬ過去と進むべき未来 ページ45
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がたんごとんと揺れる汽車の中、私は立ち上がって車内販売で何か買ってくると他に伝えた。
「じゃあ僕に蛙チョコ買ってきてくれない？」
「別にいいけど……」
ウィーズリーはそう言いながら、私にお金を手渡した。
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「車内販売はいかが？」
「あぁ、すいません、これと、これをお願いしま、」
「おやおや」
車内販売のおばさんに話しかけている最中、背後からそんな声が聞こえた。憎たらしく、どこか人を煽るような声色のこの声は、他の誰でもないドラコ・マルフォイだった。
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「ぼっちのピティーじゃないか。」
「………ちょうどよかった。」
そういえば、ずっと聞きたいことがあった。
あの墓場にいたとき、彼の父親があの場にいたこと。
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「君に聞きたいことがある、マルフォイ。」
車内販売のおばさんにお金を支払い、別の空のコンパートメントに入る。
「なんの用だ、一体。」
「ヴォルデモートの復活はもちろん知ってるでしょ。」
「ああ、知ってるさ。そんなに世間知らずじゃないんでね。」
一々苛々とする言葉が語尾に混ざるが、今は気にしていられない。
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「あの復活の日、君の父親がその場にいた。ヴォルデモートに今でも忠実であることを明かしていた。」
マルフォイの目は明らかに動揺していた。
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「君は自分の父親がデスイーターであった事、知っていたよね？ それでいて、私の事をからかっていたんだ。」
「……フン、だったら何だって言うんだ。父上は服従の呪文にかけられていたと世間には公表されている。父上は何も悪くない。」
「別に私をからかったことに関してだとか、君の父親が醜いだとかそういうのは思っていても口に出すつもりはないけれど、」
「もう口に出してる。父上を悪く言うな！」
マルフォイはドンっと私を突き飛ばした。
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「……君も私と同じだ、マルフォイ」
マルフォイはこちらに杖を向けかけたが、すぐに怒りのこもった眼差しを向けながら、コンパートメントをあとにして行った。
私も数秒後に立ち上がり、コンパートメントを後にし、他のみんなのところへと戻った。
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ダンブルドア先生は言った。
今私がすべきことは、過去を悔やむことではなく、未来を見据え、前へと進むことだと。
戻れぬ過去を悔やむな。
未来へと進め。―――先輩の死を無駄にしないためにもだ。
私は、そう自分に言い聞かせた。
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C-ちゃん(プロフ) - ポータルキーではなく、ポートキーです。修正の方よろしくお願いします。 (1月15日 12時) (
レス) @page34 id: dbb14c790e (このIDを非表示/違反報告)
み(プロフ) - 累さん» わーーーありがとうございます！！嬉しいです(； ；)がんばります！これからも応援よろしくお願いしますーー！！ (2019年2月6日 7時) (レス) id: 5530baedc0 (このIDを非表示/違反報告)
累 - とっても面白くて、いつも拝見してます！！頑張ってください！応援しています(*^^*) (2019年2月5日 13時) (レス) id: f2a9a910f8 (このIDを非表示/違反報告)
み(プロフ) - 夢魅さん» オチはまだ決まっていなくて…そのうちアンケートをとったりする予定です！ (2019年1月20日 19時) (レス) id: 5530baedc0 (このIDを非表示/違反報告)
夢魅(プロフ) - 落ちは誰なんですか？ (2019年1月20日 0時) (レス) id: bc39b06e8b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：み | 作成日時：2018年12月30日 13時
