迫る脅威と悲劇 ページ42
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「悲しい報せじゃ。大切な友を失った。
セドリック・ディゴリーは、良き生徒じゃった。
優しく勤勉で、正義感が強く、そして何よりも――友として実に、誠実じゃった。」
クラウチジュニアがアズカバン送りにされた翌日に、全校生徒が大広間に集められた。
ダンブルドア先生の話を聞いていた私は顔を上げず、俯いたまま、今でさえ、彼が死んだ事実を受けとめきれない。
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「如何に死がもたらされたのか、友である諸君には知る権利がある。」
ダンブルドア先生はそう言った。一瞬の間を置いて、先生はずばっと先輩の死の真相を語る。
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「セドリックは殺されたのじゃ、ヴォルデモート卿によって―――」
ここで誰もが、ヴォルデモート卿の復活を感じただろう。少しずつだが、確実に、ヴォルデモートは復活を企んでいたのだ。
あのとき、ピーター・ペティグリューを仕留めていれば、 もっと早くクラウチジュニアの存在に気付いていれば、 あの墓場に辿り着いたとき、すぐにポートキーの元へと戻っていれば……。
セドリック・ディゴリー先輩は死ななかったのかもしれない。
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昨日まで笑って話していたのに、昨日まで瞬きをしていたのに、彼はもう一生、息をすることがなく、声を発することができず、そして、瞬きをすることさえできない。
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「魔法省はわしに口止めをした。だが、真実を語らぬのは亡きセドリックへの冒涜じゃ。今我々は、同じ痛み、同じ悲しみを、感じている。」
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「たとえ国が違えど、話す言葉が違えども、我々の心は、一つじゃ。」
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「一連の事件が、我々が結んだ友情の絆を、これまでにない重要なものにした。セドリック・ディゴリーの死を無駄にしてはならん。思い出を胸に刻み、我々の友を讃えよう。セドリックは思いやりに溢れ、誠実で、勇敢じゃった。最後の、最期まで―――――」
ダンブルドア先生のその言葉一つ一つが胸にしみる渡るように、脳内へと響き渡った。私は、自分が何もできなかったことへの嫌悪感と無力さに、ただ、涙をこらえ、下唇を噛み締め、手に拳を作るしかなかった。
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この先これで終わるはずがない。
ヴォルデモート卿が復活した以上、この魔法界には今まで以上に、脅威や悲劇が迫ってくる。
両親の死の真相を知った、先輩の死を経験した。ヴォルデモート卿に、私は―――――。
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C-ちゃん(プロフ) - ポータルキーではなく、ポートキーです。修正の方よろしくお願いします。 (1月15日 12時) (
レス) @page34 id: dbb14c790e (このIDを非表示/違反報告)
み(プロフ) - 累さん» わーーーありがとうございます！！嬉しいです(； ；)がんばります！これからも応援よろしくお願いしますーー！！ (2019年2月6日 7時) (レス) id: 5530baedc0 (このIDを非表示/違反報告)
累 - とっても面白くて、いつも拝見してます！！頑張ってください！応援しています(*^^*) (2019年2月5日 13時) (レス) id: f2a9a910f8 (このIDを非表示/違反報告)
み(プロフ) - 夢魅さん» オチはまだ決まっていなくて…そのうちアンケートをとったりする予定です！ (2019年1月20日 19時) (レス) id: 5530baedc0 (このIDを非表示/違反報告)
夢魅(プロフ) - 落ちは誰なんですか？ (2019年1月20日 0時) (レス) id: bc39b06e8b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：み | 作成日時：2018年12月30日 13時
