迫る脅威と悲劇 ページ38
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彼は、ポッターの方へと向き直った。
「俺様が力を失ったのは、お前の母親が自分の身を犠牲にして、一人息子に究極の護りを授けた―――俺様はお前に触れられなかった。」
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「だが、それはもういい―――今の俺様は、お前に触れることができる！」
彼はそう言いながら、ポッターの額の傷に指をあてた。ポッターは痛みに顔を歪ませ、叫ぶ。
痛々しい叫び声に、私はぎゅっと下唇を噛んだ。
「そうだ―――ここで一つ、面白い話をしてやろう。
今でこそこうして仲良く、二人でこの墓場へと足を踏み入れた貴様等の両親は、お互いに憎み合っているだろうな。」
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その悪でしかない笑みを見ると、ふつふつと湧き上がってくるのは怒りだった。
「A、貴様の両親は、ポッター家の情報をワームテールと共に俺様に売ってくれた。」
「っ、！？」
ポッターは私の方を、悲痛に顔を歪ませながら見た。突然の真実に、私はポッターと顔を合わせることもできず、ぎゅうっと下唇をもう一度噛み締める。
もう、やめてくれ、これ以上、私に罪を被せないでくれ。
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「善と悪、まさに貴様等の両親は真反対の位置に所属する魔法使いだったという訳だ。」
彼はそう言うと、私達の身動きを封じていた石像から、私達を解放した。
ざっと地面に手をついて、荒く息をしながら、私を見つめるポッターを横目で流すように見つめる。
「………ご、め……ごめん。」
途端に罪悪感が襲い掛かってきて、私は、俯きがちな顔を更に下げながら、ポッターにそう言った。
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「立て、ハリー！ 杖をとれ！」
彼はポッターから少し離れると、ポッターにそう叫び、ポッターが杖をとるのを見て、決闘の仕方は学んでいるな、と問う。
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「まずは互いに、お辞儀だ。 お辞儀をするのだ！」
彼は無理矢理にポッターを呪文でお辞儀させた。
そしてポッターの方へ歩み寄り、彼を突き飛ばし、杖先を彼にまた向けた。
「クルーシオ！」
「う、あ"っ、う"あ"ぁ"ッ！！」
「ポッター！！」
地面の上で苦しげにもがくポッターに歩み寄り、私はポッターの肩を掴む。更にこちらへと近づいてくる彼に、ポッターはエクスペリアームスを唱えた。
だが、その呪文は跳ね返され、ポッターは私よりも少し先の方へと飛ばされた。
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C-ちゃん(プロフ) - ポータルキーではなく、ポートキーです。修正の方よろしくお願いします。 (1月15日 12時) (
レス) @page34 id: dbb14c790e (このIDを非表示/違反報告)
み(プロフ) - 累さん» わーーーありがとうございます！！嬉しいです(； ；)がんばります！これからも応援よろしくお願いしますーー！！ (2019年2月6日 7時) (レス) id: 5530baedc0 (このIDを非表示/違反報告)
累 - とっても面白くて、いつも拝見してます！！頑張ってください！応援しています(*^^*) (2019年2月5日 13時) (レス) id: f2a9a910f8 (このIDを非表示/違反報告)
み(プロフ) - 夢魅さん» オチはまだ決まっていなくて…そのうちアンケートをとったりする予定です！ (2019年1月20日 19時) (レス) id: 5530baedc0 (このIDを非表示/違反報告)
夢魅(プロフ) - 落ちは誰なんですか？ (2019年1月20日 0時) (レス) id: bc39b06e8b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：み | 作成日時：2018年12月30日 13時
